📝【実践ガイド】
OnlyOfficeでGoogle Docsを置き換える方法
〜Nextcloud上で文書を自分のサーバに保存する時代へ〜
💡はじめに
Google Docs(ドキュメント)は便利ですが、
すべての原稿・資料・共同編集データがGoogleのサーバに保管されています。
もしあなたが
「自分の文章やアイデアを、海外企業のクラウドに置きたくない」
と感じたことがあるなら──
Nextcloud+OnlyOffice がその答えです。
この組み合わせで、
Word/Excel/PowerPoint互換の共同編集環境を、
自分のサーバ内だけで完結させることができます。
🧭 Step 1:Nextcloudにログイン
まずはNextcloudの管理画面にログインします。
ブラウザからあなたのURL(例:https://cloud.yourdomain.com)を開き、
管理者アカウントでサインインします。
📸 画像例:Nextcloudのホーム画面(ファイル一覧)
🧩 Step 2:「OnlyOffice」アプリを追加
Nextcloudのアプリストア(拡張機能)からOnlyOfficeを追加します。
- 右上のプロフィールアイコン → 「アプリ」を選択
- 左メニューで「Office & text」カテゴリをクリック
- 「ONLYOFFICE」を探して「有効化」をクリック
これでNextcloudにOnlyOfficeアプリが追加されます。
(まだ文書エディタは動きません。次の手順でサーバを設定します)
📸 画像例:「アプリ」画面でONLYOFFICEを有効化する場面
⚙️ Step 3:OnlyOffice Document Serverを準備
NextcloudのOnlyOfficeアプリは「Document Server」と呼ばれるエンジンと連携します。
これには2通りの方法があります。
✅ 1. XSERVER VPSを使う場合(推奨)
XSERVERのVPSプランには、
「Nextcloud+OnlyOfficeを自動インストール」できるテンプレートがあります。
サーバ構築時に選択すれば、Document Serverが自動設定されます。
✅ 2. 共有サーバで運用する場合(代替策)
共有サーバではDocument Serverを直接動かせませんが、
次のような方法で代用できます。
- 外部のDocument Serverを無料で提供している
OnlyOffice Demo Server を一時的に利用 - または、別の小型VPSをDocument Server専用にしてNextcloudと連携
Nextcloudの「設定 → ONLYOFFICE」に以下を入力します。
Document Editing Service address:
https://documentserver.example.com/(Demoサーバを使う場合は「https://demo.onlyoffice.com」など)
🖋 Step 4:Word/Excel/PowerPoint互換の共同編集を試す
設定が完了すると、Nextcloud上のファイル一覧で
Word・Excel・PowerPoint形式のファイル(.docx, .xlsx, .pptx)を
クリックするだけで、OnlyOfficeのオンラインエディタが開きます。
複数人で同時に編集すれば、
Google Docsとほぼ同じリアルタイム共同編集が可能です。
📸 画像例:ブラウザ上で文書を共同編集している画面
🔒 Step 5:完全に自分のサーバ内で完結
この仕組みの最大の魅力は、
すべての文書データが自分のサーバ上にしか存在しないという点です。
- ファイル保存:Nextcloudのサーバ内
- エディタ実行:OnlyOffice Document Server
- 通信経路:SSLで暗号化
- 第三者アクセス:なし
Google Docsのように「サーバ側で勝手にAI学習される」こともありません。
あなたの文章は、あなたの領域の中にとどまります。
💡 補足:モバイルでも編集可能
Nextcloudアプリ(iOS/Android)を使えば、
スマートフォンからでもOnlyOfficeドキュメントを開けます。
出先での共同編集や、資料確認にも便利です。
✅ まとめ
- Google Docsを自分のサーバ上で再現できる
- Nextcloud+OnlyOfficeでWord/Excel/PowerPoint互換編集
- XSERVER VPSでは自動インストールも可能
- 共有サーバでもDemoサーバ経由で利用可能
- すべてのデータが自分のクラウド内で完結
🌏 これからの時代に
「便利さ」と引き換えに「主権」を手放す時代は、もう終わりです。
OnlyOfficeは、便利さをそのままに、主導権を取り戻すツール。
