うさぎを飼って後悔?知っておきたい5つの理由と対処法

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うさぎを飼いたいけれど、後悔する人もいるって聞いたことはありませんか?確かに、うさぎの飼育には意外と難しい面もあります。でも、きちんと準備すれば楽しく暮らせるはず。うさぎを飼って後悔しないために、知っておくべきことをまとめてみました。

うさぎを飼って後悔する理由トップ5

思った以上に手がかかる

うさぎを飼うと、毎日のお世話に思った以上に時間がかかることがあります。朝と夕方の2回、決まった時間にエサをあげる必要があります。うさぎ専用のペレットを体重の1.5%から3%程度与えましょう。水も新鮮なものに交換します。

トイレの掃除も欠かせません。うさぎは1日に100個以上のうんちをします。これらを放っておくと、部屋中に臭いが広がってしまいます。毎日こまめに掃除する必要があるのです。

さらに、うさぎは運動が大切です。1日1時間程度、部屋で自由に動き回らせる時間を作りましょう。この「部屋んぽ」の時間も、目を離さず見守る必要があります。

こうした日々のケアは、想像以上に時間と労力がかかるものです。特に仕事や学校で忙しい方にとっては、大きな負担になることもあります。

予想外の出費がかさむ

うさぎを飼うには、思わぬ出費がかさむことがあります。まず、初期費用としてケージや食器、トイレなどの設備が必要です。これらを揃えるだけでも、数万円はかかってしまいます。

日々のエサ代も侮れません。うさぎの主食は牧草ですが、質の良い牧草は意外と高価です。さらに、ペレットやおやつ、トイレ用品なども定期的に購入する必要があります。

また、うさぎは病気になりやすい動物です。特に、歯の問題や消化器系の疾患にかかりやすいのです。獣医さんの診察を受けると、その都度数千円から数万円の出費が必要になります。

こうした予想外の出費に、家計が圧迫されてしまうこともあるのです。

部屋が臭くなる

うさぎを飼うと、部屋に独特の臭いが漂うことがあります。これは、うさぎのうんちや尿が原因です。特に、オスのうさぎは強い臭いのするマーキング行動をすることがあります。

臭いの問題は、こまめな掃除である程度は解決できます。しかし、完全に消すのは難しいものです。特に、狭い部屋や換気の悪い場所で飼育すると、臭いがこもりやすくなります。

また、うさぎの体臭自体も無視できません。うさぎは自分で体を洗うことはできますが、完全に臭いを消すことはできません。特に、換毛期には抜け毛が多くなり、それに伴って臭いも強くなります。

こうした臭いの問題は、想像以上に生活に影響を与えることがあります。来客時に気まずい思いをしたり、自分の服に臭いが移ってしまったりすることもあるのです。

家具をかじられる

うさぎには、物をかじる習性があります。これは、歯が常に伸び続けるため、適度に削る必要があるからです。しかし、この習性が家具や壁、電気コードなどを傷つける原因になることがあります。

特に、部屋んぽの時間中は要注意です。目を離した隙に、大切なソファーや本をかじられてしまうこともあります。電気コードをかじると、感電の危険もあります。

また、うさぎは好奇心旺盛な動物です。新しい物や珍しい物があると、すぐに興味を示します。そして、その興味の表し方が「かじる」という行動になるのです。

こうした行動を完全に止めることは難しいです。家具や壁を保護するためには、専用のカバーを用意したり、うさぎの手の届かない場所に物を置いたりする必要があります。これは、予想以上に手間と費用がかかることもあるのです。

思ったより懐かない

うさぎは、犬や猫ほど人に懐かないことがあります。これは、うさぎが本来、野生動物であることが関係しています。人間との長い付き合いの中で家畜化された犬や猫と違い、うさぎはまだ完全には家畜化されていないのです。

うさぎは警戒心が強く、急に近づいたり大きな音を立てたりすると、驚いて逃げてしまいます。抱っこも苦手な子が多く、無理に抱き上げようとすると暴れたり噛んだりすることもあります。

また、うさぎは表情の変化が乏しいため、その気持ちを読み取るのが難しいです。喜んでいるのか、怒っているのか、不安なのか、判断するのに時間がかかることもあります。

こうした特性から、うさぎとの関係づくりには時間と忍耐が必要です。思っていたような愛らしいペットとの生活とは違う現実に、落胆してしまう人もいるのです。

うさぎの飼育で直面する意外な困難

毛の処理が大変

うさぎの毛の処理は、想像以上に大変な作業です。特に、換毛期には大量の抜け毛が出ます。この時期は年に2回ほどあり、それぞれ2〜3週間続きます。

抜け毛は部屋中に舞い、家具や服にくっつきます。掃除機をかけても、すぐにまた毛だらけになってしまいます。また、うさぎが自分の毛を舐めて飲み込んでしまうと、胃に毛球ができて健康上の問題になることもあります。

毎日のブラッシングが欠かせませんが、これも簡単ではありません。うさぎは触られるのを嫌がることが多く、ブラッシング中じっとしていてくれないことがあります。根気よく少しずつ慣れさせていく必要があるのです。

また、抜け毛を放っておくと部屋中に広がり、掃除が大変になります。こまめに掃除機をかけたり、粘着ローラーで毛を取ったりする必要があります。これらの作業は、毎日の生活の中で意外と大きな負担になることがあるのです。

トイレのしつけに時間がかかる

うさぎのトイレのしつけは、想像以上に時間と忍耐が必要です。うさぎは本能的に一定の場所でトイレをする習性がありますが、その場所を人間の都合の良い場所に設定するのは簡単ではありません。

まず、うさぎが好んでトイレをする場所を観察する必要があります。そして、その場所にトイレを置きます。しかし、うさぎがすぐにそのトイレを使ってくれるとは限りません。根気よく誘導し、成功したらご褒美をあげるなどして、少しずつ覚えさせていく必要があります。

また、うさぎは縄張り意識が強いため、新しい環境に慣れるまでは粗相をしてしまうことがあります。ストレスを感じると、わざと決められた場所以外でトイレをすることもあります。

さらに、完全にしつけができたと思っても、発情期になるとマーキングのために至る所におしっこをすることがあります。こうした行動を完全になくすのは難しく、飼い主の忍耐が試されることになるのです。

病気になりやすい

うさぎは意外と病気になりやすい動物です。特に、消化器系の問題や歯の病気にかかりやすいのです。

うさぎの消化器は非常に繊細です。食べ物の種類や量のバランスが崩れると、すぐに下痢や食欲不振などの症状が出ることがあります。また、ストレスに弱いため、環境の変化や騒音などでも体調を崩すことがあります。

歯の問題も深刻です。うさぎの歯は一生伸び続けるため、適切に削られないと過剰に伸びてしまいます。これが原因で、食欲不振や体重減少などの問題が起こることがあります。

さらに、うさぎは痛みや具合の悪さを隠す習性があります。これは野生での生存本能の名残ですが、飼い主にとっては厄介な特徴です。病気の兆候に気づくのが遅れ、症状が悪化してから発見されることも少なくありません。

こうした理由から、うさぎの健康管理には細心の注意が必要です。毎日の観察と定期的な健康チェック、そして異変に気づいたらすぐに獣医さんに相談することが大切です。これらの作業は、飼い主にとって大きな責任と負担になることがあるのです。

暑さ寒さに弱い

うさぎは温度管理が難しい動物です。特に、暑さに非常に弱いのです。うさぎの適温は18〜24度程度で、それ以上の暑さは危険です。

夏場は特に注意が必要です。うさぎは汗腺がほとんどないため、体温調節が苦手です。気温が30度を超えると、熱中症のリスクが高まります。エアコンや扇風機を使って部屋を涼しく保つ必要がありますが、これは電気代の上昇につながります。

一方、寒さにも注意が必要です。急激な温度変化や寒すぎる環境は、うさぎの体調を崩す原因になります。冬場は暖房を使って部屋を暖かく保つ必要がありますが、これも電気代の負担増加につながります。

また、温度管理のためにエアコンを常時使用すると、空気が乾燥しやすくなります。これもうさぎの健康に悪影響を与える可能性があります。加湿器を使うなどして、適度な湿度を保つ工夫も必要になるのです。

こうした細やかな温度管理は、飼い主にとって予想以上の負担になることがあります。特に、仕事などで長時間家を空ける場合、うさぎの安全を確保するのが難しくなることもあるのです。

抱っこを嫌がる

多くの人は、うさぎを抱っこして可愛がることを夢見ています。しかし、実際にはうさぎは抱っこを嫌がることが多いのです。

うさぎは地面から離れることを本能的に怖がります。野生では、空中に持ち上げられることは捕食者に捕まったことを意味するからです。そのため、突然抱き上げられると驚いて暴れたり、噛んだりすることがあります。

また、うさぎの骨格は繊細です。不適切な抱き方をすると、背骨を痛めたり内臓を圧迫したりする危険があります。正しい抱き方を学ぶ必要がありますが、それでもうさぎが嫌がる場合は無理に抱っこをすべきではありません。

こうした特性は、特に子供がいる家庭では問題になることがあります。子供がうさぎを抱っこしたがっても、うさぎが嫌がって噛んだり引っかいたりすることがあるのです。これは、子供にとってもうさぎにとっても危険な状況です。

うさぎとの触れ合いは、地面に座って一緒に過ごすなど、別の方法を見つける必要があります。これは、うさぎを飼う前のイメージとは大きく異なることがあり、失望につながることもあるのです。

後悔しないためのうさぎ飼育のコツ

事前の十分な情報収集

うさぎを飼う前に、十分な情報収集をすることが大切です。うさぎの習性や必要なケア、かかる費用などについて、しっかりと調べましょう。

書籍やインターネット、うさぎを飼っている知人からの情報など、様々な源から情報を集めることをおすすめします。特に、うさぎの専門店や動物病院などに相談してみるのも良いでしょう。うさぎの習性や必要なケアについて、専門家から直接アドバイスをもらえるはずです。

事前の情報収集をしっかりと行うことで、うさぎを飼う心構えができ、後悔する可能性を減らすことができます。

適切な環境づくり

うさぎを飼う上で、適切な環境づくりは非常に重要です。うさぎは暑さに弱く、寒さには比較的強い動物です。適温は18〜24度程度とされていますので、年間を通して温度管理には気を配る必要があります。

特に夏場は要注意です。うさぎは汗腺がほとんどないため、体温調節が苦手です。エアコンを使って部屋を涼しく保つことが大切ですが、直接冷風が当たらないよう注意しましょう。

ケージの設置場所も慎重に選びましょう。直射日光の当たる窓際は避け、風通しの良い静かな場所が理想的です。テレビやキッチン、トイレの近くは音や匂いでストレスの原因になるため避けましょう。

また、うさぎは好奇心旺盛で何でもかじる習性があります。電気コードなど危険なものは手の届かない場所に置くか、保護カバーをつけるなどの対策が必要です。

ケージ内の環境も重要です。うさぎは狭い場所を好む傾向がありますが、十分な運動スペースも必要です。ケージ内にはトイレ、食器、水飲み、かじり木などを適切に配置しましょう。また、ハウスを置いてあげると、うさぎにとって安心できる空間になります。

正しい食事管理

うさぎの健康を維持するためには、正しい食事管理が欠かせません。うさぎの主食は牧草です。新鮮な牧草を常に与えられるよう心がけましょう。牧草は歯の伸びすぎを防ぐ効果もあります。

ペレットは1日の食事量の10〜20%程度に抑えましょう。与えすぎると肥満の原因になります。野菜は少量から始めて、徐々に量を増やしていきます。新鮮な水も常に用意しておきましょう。

おやつは週に1〜2回程度にとどめ、与えすぎないよう注意が必要です。うさぎの消化器は繊細なので、急な食事の変更は避け、新しい食べ物を与える際は少量から始めましょう。

定期的な健康チェック

うさぎは病気の症状を隠す習性があるため、日々の観察が大切です。毎日のグルーミングの際に、体全体をチェックしましょう。毛並みの状態、目や耳の様子、歯の伸び具合などを確認します。

食欲不振や便の異常、くしゃみや鼻水などの症状が見られたら要注意です。早めに獣医さんに相談しましょう。うさぎは小動物なので、症状が急激に悪化することがあります。

また、定期的な爪切りも忘れずに行いましょう。長すぎる爪は歩行の妨げになったり、ケガの原因になったりします。

愛情を持って接する

うさぎは警戒心が強く、人に慣れるまでに時間がかかることがあります。根気強く優しく接することが大切です。急に抱き上げたり、大きな音を立てたりするのは避けましょう。

うさぎとのスキンシップは、まずは優しく撫でることから始めます。おでこや頬、背中などを優しく撫でてあげましょう。うさぎが慣れてきたら、徐々に触れる範囲を広げていきます。

うさぎが喜ぶ仕草を覚えておくと良いでしょう。例えば、目を細めたり、足を投げ出して寝そべったりするのは、リラックスしている証拠です。こうした仕草が見られたら、うさぎが安心していると考えて良いでしょう。

毎日決まった時間に触れ合うことで、うさぎも人間のリズムに慣れていきます。忙しい日々の中でも、うさぎとの時間を大切にしましょう。

まとめ:うさぎとの幸せな暮らしのために

うさぎを飼うことは、想像以上に大変かもしれません。でも、きちんと準備をして愛情を持って接すれば、かけがえのない家族になってくれるはずです。

事前の情報収集、適切な環境づくり、正しい食事管理、定期的な健康チェック、そして何より愛情を持って接することが大切です。これらのポイントを押さえれば、「うさぎを飼わなきゃよかった」なんて後悔することはないでしょう。

うさぎとの生活は、思いがけない喜びや発見に満ちています。大変なこともありますが、その分だけ愛おしさも増していくものです。うさぎとの暮らしを楽しみながら、互いに幸せな時間を過ごしていってください。

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