お気に入りのスニーカーを買ったのに、履いてみたらきつくて痛い…。そんな経験ありませんか? せっかく素敵なデザインを見つけたのに、サイズが合わなくて残念な思いをした方も多いはず。でも大丈夫。小さいスニーカーを何とかする方法はあります。
この記事では、きつくなってしまったスニーカーを簡単に伸ばす方法や、そもそもサイズ選びで失敗しないコツをご紹介します。足に優しく、快適に履けるスニーカー選びのヒントが満載です。
小さいスニーカーを伸ばす簡単な方法
せっかく買ったスニーカーがきつくて履けない…。そんなときは諦める前に、まずは伸ばす方法を試してみましょう。意外と簡単にできる方法がたくさんあるんです。
ドライヤーとくつ下で伸ばす技
まずおすすめなのが、ドライヤーとくつ下を使う方法。これなら家にあるもので簡単にできます。
まず、厚手の靴下を2枚重ねて履きます。そのうえでスニーカーを履いて、ドライヤーの温風をスニーカー全体にまんべんなく当てていきます。このとき、熱くなりすぎないよう注意しましょう。温めながら、つま先を上下左右に動かすのがポイントです。
これを2〜3分続けると、スニーカーの素材が柔らかくなってきます。そのまま10分ほど歩き回ると、少しずつ足の形に馴染んでいきます。
この方法は特に合成皮革やナイロン、キャンバス素材のスニーカーに効果的。ただし、革製のスニーカーの場合は素材を傷める可能性があるので避けましょう。
シューストレッチャーを使う方法
もう少し本格的に伸ばしたい場合は、シューストレッチャーがおすすめです。これは靴の中に入れて広げる専用の道具で、靴屋さんでも使われているプロ仕様のアイテム。
使い方は簡単。スニーカーの中にシューストレッチャーを入れて、少しずつ広げていきます。一晩そのままにしておくと、翌朝にはぐっと伸びているはず。
特にきつい部分を重点的に伸ばせるので、つま先やかかとなど、ピンポイントで調整できるのが魅力です。高価なスニーカーや、デザイン性の高いものにも安心して使えます。
ただし、一度に大きく伸ばそうとすると逆効果。少しずつ時間をかけて伸ばすのがコツです。
靴屋さんに相談する
自分で伸ばすのが不安な場合は、プロの技を借りるのも手。靴の修理専門店なら、素材に合わせた最適な方法で伸ばしてくれます。
特に革製のスニーカーは、素材を傷めないよう慎重に扱う必要があります。プロの技術があれば、安全確実に伸ばすことができますよ。
また、靴屋さんならスニーカーの素材や構造を見極めて、最適なアドバイスをくれるはず。「この靴は伸ばすより、サイズ交換をおすすめします」なんてアドバイスももらえるかもしれません。
スニーカーのサイズ選びで失敗しないコツ
せっかく買ったスニーカーを伸ばすのは少し面倒。そもそも、サイズ選びで失敗しないコツを押さえておけば安心です。次にスニーカーを買うときは、ぜひ参考にしてみてください。
夕方に試着しよう
意外と知られていませんが、足のサイズは1日の中でも変化します。朝は小さめで、夕方になるにつれて少しずつ大きくなるんです。
これは、1日の活動で足に水分がたまり、むくむため。特に立ち仕事が多い人や、暑い季節は顕著です。
そのため、スニーカーの試着は夕方以降がベスト。1日の中で足が最も大きくなる時間帯に合わせることで、快適なサイズを選べます。
朝に買ったスニーカーが、夕方には窮屈…なんて失敗を避けられますよ。
厚手の靴下で試着する
試着のときは、普段履く靴下を忘れずに。特に、冬用の厚手の靴下で試着するのがおすすめです。
薄手の靴下で試着して、ぴったりのサイズを選んでしまうと、厚手の靴下を履いたときに窮屈になってしまいます。逆に、厚手の靴下で余裕をもって選べば、薄手の靴下でも快適に履けるはず。
また、スニーカーは素足で履くこともあるので、靴下を履いた状態と素足の両方で試着するのが理想的。どちらでも快適に感じるサイズを選びましょう。
0.5〜1cm大きめを選ぶ
スニーカーを選ぶときは、実際の足のサイズよりも0.5〜1cm大きめを選ぶのがコツ。これは「捨て寸」と呼ばれる余裕のこと。
捨て寸があることで、歩いたときの足の動きに対応できます。歩くときは、かかとからつま先へと体重が移動します。このとき、足は少し前に滑るように動くんです。
捨て寸がないと、つま先が靴の先に当たって痛くなったり、爪が変形したりする原因に。逆に大きすぎると、歩くたびに足が靴の中で滑って、靴ずれの原因になってしまいます。
ちょうど親指の爪の長さくらいの余裕があれば、ちょうどいいでしょう。
スニーカーの素材別・伸びやすさの違い
スニーカーの素材によって、伸びやすさは大きく異なります。素材を知っておくと、サイズ選びの参考になりますよ。
革製スニーカーの特徴
革製のスニーカーは、履いているうちに少しずつ足の形に馴染んでいきます。特に柔らかい革は伸びやすく、最初はきつめでも、履いているうちに快適になることも。
ただし、革の種類によって伸びやすさは異なります。例えば、子牛革は柔らかくて伸びやすいですが、牛革は比較的硬くて伸びにくい傾向があります。
また、革製スニーカーは水に弱いので、雨の日の着用は避けたほうが無難。お手入れも大切で、革用クリームなどで定期的にケアすることで、長く快適に履けます。
キャンバス地の伸び具合
キャンバス地のスニーカーは、比較的伸びやすい素材。特に、コットン100%のキャンバスは、履いているうちに足の形に馴染みやすいです。
ただし、キャンバス地は水に濡れると縮む性質があります。雨に濡れたり、洗濯したりすると、サイズが小さくなってしまうことも。
そのため、キャンバス地のスニーカーを選ぶときは、少し余裕を持ったサイズを選ぶのがおすすめ。また、防水スプレーなどで事前に処理しておくと、雨の日も安心して履けます。
メッシュ素材の特性
メッシュ素材のスニーカーは、通気性が高くて軽いのが特徴。ランニングシューズなどによく使われています。
メッシュ素材自体はあまり伸びません。ただし、編み目の間に隙間があるので、足の動きに合わせて多少は広がります。
サイズ選びの際は、つま先に少し余裕があるくらいがちょうどいい。きつすぎると、メッシュ部分が足を圧迫して痛みの原因に。逆に大きすぎると、メッシュ部分がたるんでしまい、足のホールド感が失われてしまいます。
小さいスニーカーを履き続けるリスク
「少しくらいきつくても、そのうち伸びるだろう」なんて思っていませんか?実は、小さいスニーカーを履き続けるのは、足にとって大きなリスクがあるんです。
足への悪影響
小さいスニーカーを履き続けると、まず足の指が圧迫されます。特につま先が窮屈だと、親指が内側に曲がって「外反母趾」の原因に。
また、足の指が自由に動かせないと、歩くときのバランスが悪くなります。すると、足の裏全体に均等に体重がかからず、一部分に負担が集中。タコやウオノメができやすくなってしまいます。
さらに、血行が悪くなることで、むくみやすくなったり、冷え性になったりすることも。長年の習慣が、思わぬ足のトラブルを引き起こすかもしれません。
姿勢の崩れ
小さいスニーカーは、足だけでなく全身にも影響します。
まず、窮屈な靴を履くと、自然と足の指を縮めるような歩き方になります。すると、足の指でしっかり地面を掴めず、バランスが悪くなってしまいます。
バランスが悪くなると、それを補うために体が無意識のうちに姿勢を変えてしまいます。例えば、前かがみになったり、腰を反らせたりと、本来の正しい姿勢から崩れていきます。
姿勢が崩れると、腰痛や肩こりの原因にも。さらに、内臓の位置にも影響を与え、胃腸の不調や肩こりにもつながるかもしれません。
一見関係なさそうな足のサイズが、実は全身の健康に大きく関わっているんです。
まとめ:快適なスニーカーライフのために
スニーカーは、毎日の生活に欠かせない大切なアイテム。だからこそ、自分の足にぴったりフィットするものを選びたいですね。
小さすぎるスニーカーは、足だけでなく全身に悪影響を与えます。でも、すでに買ってしまったスニーカーは、ドライヤーやシューストレッチャーを使って伸ばすことができます。
次にスニーカーを買うときは、夕方に試着したり、0.5〜1cm大きめを選んだりするのがおすすめ。素材の特性を知っておくのも大切です。
快適なスニーカーで、毎日の歩みを軽やかに。あなたの足に優しいスニーカー選びを心がけてくださいね。