「困りごと → まず相談する先(公的) → 併用しやすいインフォーマル支援」の順で整理しました。自治体で名称が少し違うことがあります。
緊急時(命の危険・暴力が差し迫っている等)は、ためらわずに 110/119 を優先してください。
迷ったときの一次窓口(最短ルート)
「どこに行けばいいか分からない」を解消するための入口です。まずここに投げると、必要な支援へつないでもらえます。
- どこに相談したらいいか分からない → 市区町村役場のひきこもり相談窓口/ひきこもり地域支援センター
- お金・住まい・家計が苦しい(生活保護の前段も含む) → 自立相談支援機関(生活困窮者自立支援)/役場の生活支援担当
- こころの不調で相談したい → 保健所/精神保健福祉センター/医療機関(最初の道案内もしてくれる)
困りごとの例
- 貯蓄がなく、収入も少ないので生活に困った → 市区町村役場で生活保護の相談
- 母に介護が必要になった → まずは地域包括支援センターに相談
- 兄に日常生活の支援が必要になった → 市区町村役場でホームヘルプサービス(障害福祉/日常生活支援)の相談
- ホームヘルプサービスの手続きを手伝ってほしい → 特定相談支援事業所(計画相談)に相談
- どこに相談したらよいのか分からない → まずは市区町村役場のひきこもり相談窓口へ。必要な支援先につないでもらう
お金・生活
「制度の入口」を間違えると遠回りになります。生活に穴が空いているときは、まず生活困窮の相談へ。
- 生活費が足りない/滞納が出そう → 自立相談支援機関(生活困窮者自立支援)
- 生活保護を検討したい → 福祉事務所(役場の生活支援・保護担当)
- 当面のつなぎ資金が必要 → 社会福祉協議会(緊急小口など。自治体により運用差あり)
- 医療費が重い/通院が続く → 役場の福祉・保険の窓口で医療費助成や自立支援医療(精神通院など)の対象にならないか相談
- 年金・保険料が払えない → 役場で国民年金の免除・猶予/国民健康保険料の減免などを相談
- 障害年金を検討したい → 年金事務所/役場の年金担当/社労士(相談窓口がある自治体も)
住まい・公共料金
- 家賃が払えない/住まいを失いそう → 住居確保給付金(窓口:自立相談支援機関が多い)
- 公営住宅を検討したい → 役場の住宅担当(自治体の募集・条件を確認)
- 電気・ガス・水道が止まりそう → まずは各社の支払い猶予・分割の相談+自立相談支援機関へ(家計の立て直しも含めて)
- 同居が限界/家庭内の環境がしんどい → ひきこもり相談窓口/自立相談支援機関(住まいの選択肢や支援につなぐ)
メンタル・医療
「受診」だけが正解ではありません。相談→整理→必要なら医療、という流れでもOKです。
- 受診先に迷う/不安・不眠がつらい → 保健所/精神保健福祉センター/医療機関
- 家族がどう関わればいいか分からない → ひきこもり相談窓口/精神保健福祉センター(家族相談がある場合)
- 医療費負担を下げたい → 役場で自立支援医療(精神通院など)、各種助成の対象確認
- 病院へ行けない/夜間休日の急な体調不良(発熱・嘔吐など) → ファストドクター(オンライン診療・救急往診。往診は対応エリア要確認)
- 状態が重く、生活自体が回らない → 障害福祉(ヘルパー等)や相談支援につなぐ(次章)
障害福祉(ヘルパー等:日常生活を回す支援)
「診断名があるか」よりも「生活が困っているか」を手がかりに相談できます。制度に乗る手続きが不安なら、相談支援が入口になります。
- 掃除・買い物・通院同行などが難しい → 役場の障害福祉窓口(居宅介護・移動支援など)
- サービスの申請や計画づくりを伴走してほしい → 特定相談支援事業所(計画相談)に相談
- 障害者手帳(精神・療育・身体)を検討したい → 役場の障害福祉窓口(対象やメリット、手続き確認)
- 家族が支援疲れで限界 → 相談支援/ひきこもり相談窓口(家族支援やレスパイト的な情報へ)
仕事・学び・社会参加(いきなり就職しない選択肢も含む)
「いきなり就職」だけがゴールではありません。生活の土台→外出・対人→小さな参加、の順で組み立てられます。
- 働きたいが不安/ブランクが長い → 地域若者サポートステーション(15〜49歳)
- 仕事探し/職業訓練/応募書類 → ハローワーク
- 障害が関係する働き方(就労移行/A型B型など) → 役場の障害福祉窓口+相談支援
- まずは社会参加から(居場所・ボランティア等) → ひきこもり相談窓口/地域の居場所事業/社協など
介護(家族のケア:親・同居家族)
- 母に介護が必要になった → 地域包括支援センター(介護保険、申請、サービス全般の総合窓口)
- 介護で生活が崩れた(仕事・お金・心身) → 地域包括支援センター+自立相談支援機関(家計や暮らしの再設計も含めて)
- 家族の見守り・虐待が心配 → 地域包括支援センター(必要に応じて権利擁護へ連携)
権利・法律・トラブル(守りの支援)
お金がないときほど、トラブルは「放置」しがちです。早めに無料・低額の相談へ。
- 借金がきつい/債務整理を考えたい → 法テラス(無料法律相談や費用立替の制度がある場合)
- 詐欺・悪質商法・契約トラブル → 消費生活センター(188)
- 家庭内暴力・DV・安全の確保 → 自治体の相談窓口/警察(緊急は110)
- 警察に相談(緊急ではない) → #9110(警察相談専用)
インフォーマル支援(公的と併用しやすい)
公的支援は「制度に乗るまで」が大変になりやすいので、併用できる“人・場・食・つながり”を先に確保しておくと詰まりにくくなります。
- 家族会/当事者会:同じ立場の情報共有、孤立の緩和
- 居場所(フリースペース、コミュニティカフェ等):外出練習、関係づくりの入口
- NPO・民間支援団体:訪問支援、同行、居場所(自治体委託のことも)
- フードバンク/配食/子ども食堂(地域の食支援):食の支え+見守りにつながることがある
- 社会福祉協議会の地域活動:ボランティア、見守り、地域のつながり(地域差あり)
- オンライン相談/オンラインコミュニティ:対面が厳しい時の入口(まず「会話の練習」にもなる)
使い方のコツ
相談窓口では、まずこれだけ伝えればOKです。
- 「本人(または家族)が引きこもり状態で、いま困っていることは○○です」
- 「優先は生活(お金/住まい/医療/家族介護)のどれかを崩さないことです」
- 「必要な支援先へつないでほしいです(手続きの伴走も希望)」
※「何を言えばいいか分からない」状態でも相談はできます。要点整理は窓口側が一緒にやってくれます。
