📞【実践ガイド】
TalkでLINE通話を置き換える設定方法
〜Nextcloudで自分専用の通話・チャット環境をつくる〜
💡はじめに
LINE通話、Zoom、Messengerなど、
私たちは日々、海外企業のサーバを通して会話しています。
でも、もしその通話データや録音ログ、顔映像が
「自分のサーバ内だけで完結」できたらどうでしょう?
それを実現できるのが、Nextcloud Talk(トーク)です。
この記事では、LINE通話のような音声・ビデオ通話を、Nextcloud上で再現する方法を紹介します。
🧭 Step 1:Nextcloudにログイン
まずはNextcloudにログインします。
ブラウザであなたのURL(例:https://cloud.yourdomain.com)を開き、
管理者アカウントでサインイン。
📸 画像例:Nextcloudのホーム画面(ファイル一覧)
🧩 Step 2:「Talk」アプリをインストール
Nextcloudの拡張アプリから「Talk」を追加します。
- 右上のプロフィールアイコン → 「アプリ」をクリック
- 左のメニューから「Social & communication」を選択
- 「Nextcloud Talk」を探して「有効化」をクリック
インストール後、サイドメニューに「トーク(吹き出しアイコン)」が追加されます。
📸 画像例:アプリ画面で「Talk」を有効化する場面
🧱 Step 3:Talkの初期設定を確認
管理者アカウントで次の設定を確認します。
- 右上のプロフィールアイコン → 「設定」
- 左側の「管理」メニューから「Talk設定」を開く
- 「STUN/TURNサーバー」の項目を確認
この設定は、通話の通信経路を安定させるためのサーバ指定です。
XSERVERの共有サーバではSTUN/TURNサーバを別途用意する必要がありますが、
最初はNextcloud公式の無料STUNサーバを使えばOKです。
stun.nextcloud.com:443
TURNサーバは不要でも、1対1通話なら問題なく動作します。
📡 Step 4:実際に通話を試す
左側の「トーク」アイコンをクリックすると、チャットルームが開きます。
- 「+」ボタンを押して新しい会話を作成
- 相手のNextcloudユーザーを招待(または外部URL共有)
- チャット画面右上の「📞」または「🎥」アイコンをクリック
これで音声またはビデオ通話が始まります。
ブラウザがカメラ・マイクの使用許可を求めたら「許可」してください。
📸 画像例:Talkのチャット画面と通話ボタン
🌍 Step 5:外部ユーザーとも通話する
Talkは、Nextcloudアカウントを持っていない相手とも通話できます。
チャットルーム作成時に「リンクを共有」すると、
相手はブラウザだけで参加できます(アプリ不要)。
つまり、
「ZoomのようにURLを送ってすぐ通話」
がそのまま実現できます。
🔒 Step 6:セキュリティとプライバシー
Nextcloud Talkの大きな特徴は、
すべての通信がエンドツーエンド暗号化されることです。
- 通話データはサーバ内だけで処理
- 外部クラウドに録音・保存されない
- チャット履歴も自分のNextcloud上にのみ保存
LINEやZoomのように外部AIに解析されたり、広告に利用されることはありません。
📱 Step 7:スマホアプリでも使える
App Store / Google Playで「Nextcloud Talk」アプリを検索。
NextcloudのURLとログイン情報を入力すれば、
スマホでも通話やチャットが可能になります。
📱 Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.nextcloud.talk2
🍎 iOS版:https://apps.apple.com/app/nextcloud-talk/id1296825574
✅ まとめ
- 「Nextcloud Talk」でLINE通話・Zoomを置き換え
- 1対1通話はすぐに利用可能
- 外部ユーザーもURL共有で参加できる
- エンドツーエンド暗号化で安全
- スマホアプリ対応で外出先からも利用可能
💬 「もう通話データを海外に預けない」
これが、Nextcloud Talkによるセルフ通話の第一歩です。
