モデルケース
体調の波を前提にした非同期型の仕事で「1年を生き切る」設計
想定人物プロフィール(かなり現実寄り)
- 年齢:38歳
- 性別:問わない
- 診断:うつ・不安障害系(波あり、寛解と悪化を繰り返す)
- 就労歴:断続的。フルタイムは数年無理
- 生活状況:一人暮らし or 実家
- 目標:
- 「毎日働く」ではなく
- 「1年後に生活が詰まない状態」
重要なのは
回復途中であることを前提に設計する点。
年間ゴール設定(現実ライン)
- 月収:
- 0〜3ヶ月:0〜3万円
- 4〜6ヶ月:3〜7万円
- 7〜9ヶ月:7〜12万円
- 10〜12ヶ月:12〜15万円
- 稼働時間:
- 日0分の日が普通にある
- 週合計 5〜15時間程度
- 「社会復帰」ではなく
生活継続がゴール
フェーズ1:0〜3ヶ月目
「生き延びながら、壊れない準備をする」
この時期の最大の目的は
何も失わないこと。
状態
- 体調の波が激しい
- 連続稼働はほぼ不可
- 自責が強い
収益設計
- 収入はゼロ〜数千円でもOK
- 生活費は制度 or 貯蓄に依存
やること(非同期設計)
- 体調ログをざっくり取る
- 良い日 / 普通 / 無理
- 時間帯だけ意識
- 15分タスクを1つ決める
- 文章の下書き
- メモ整理
- 設定確認
「完成させない」がポイント
- 自動化の“種”を仕込む
- アカウント作成
- ツール導入
- 学習ではなく「配置」
この時期は
やらない日があって正解。
フェーズ2:4〜6ヶ月目
「体調が良い日を、収入に変換する」
状態
- 良い日が週1〜2日出てくる
- 反動で落ち込む日も増える
収益設計
- 月3〜7万円を目標
- 単発成果を重視
非同期収益の中身
- マイクロ成果物
- 短文記事
- データ整理
- テンプレ作成
- 軽作業
「完成→提出→忘れる」
ができる仕事のみ。
- ストック型の芽
- 記事を3〜5本貯める
- データやテンプレを1セット作る
- 自動売買は超小ロットで開始
ここで重要なのは
収入より「再現性」。
フェーズ3:7〜9ヶ月目
「体調の波を利用する」
状態
- 良い日が週2〜3日
- 波の予測が少しできる
収益設計
- 月7〜12万円
- ストック+フロー併用
仕事の構成
- 何もしなくても入る収入:3〜5万円
- 動けた日の成果:4〜7万円
体調が良い日に
- 記事を3本まとめて書く
- 設定を一気に触る
- 収穫・出荷を集中させる
悪い日は
- 完全に何もしない
- 罪悪感を持たない
ここで初めて
「休んでも減らない」感覚が生まれる。
フェーズ4:10〜12ヶ月目
「生活として成立させる」
状態
- 波は残るがパニックではない
- 自分の限界が分かっている
収益設計
- 月12〜15万円
- 最低限の生活費をカバー
働き方の変化
- 毎日働こうとしない
- 調子の良い週で月を作る
- 体調悪化=計画に織り込み済み
この段階でようやく
「来月も何とかなる」という感覚が持てる。
このモデルで一番大事なポイント
- 毎日を評価単位にしない
- 体調悪化を失敗と定義しない
- 収入ゼロの日があっても設計が崩れない
- 「社会復帰」を目標にしない
雇用率代行モデルとの決定的差
- 雇用率代行
→ 今日来られなければマイナス - 非同期モデル
→ 今日できなくても明日まとめてプラス
評価単位が「日」か「成果」か
この違いが1年後の人生を分ける。
最後に
この1年設計は
「理想的な成功例」ではありません。
- 途中で止まる
- 体調が崩れる
- 収入が下がる月もある
それでも
詰まずに生き残るための現実案です。
