スティックカフェオレは体に悪い?気をつけたい成分と安全な飲み方

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手軽で美味しいスティックカフェオレ。忙しい朝や仕事の合間にさっと一杯、ほっと一息つける便利なドリンクです。でも、「体に悪いんじゃない?」って思ったことはありませんか?確かに気をつけたい成分はあります。でも、知って選べば安心して楽しめます。今回は、スティックカフェオレの気になる成分と、安全に楽しむコツをご紹介します。

スティックカフェオレに含まれる気になる成分

カフェイン:過剰摂取に注意

スティックカフェオレの主役、カフェイン。目覚めの一杯には欠かせませんが、取りすぎには要注意です。カフェインは中枢神経を刺激する作用があり、適量なら集中力アップや眠気覚ましに効果的です。でも、飲みすぎると心拍数が上がったり、不安感や震えが出たりすることも。

一般的なスティックカフェオレ1本に含まれるカフェインは約50~80mg。これは缶コーヒー1本分くらいです。健康な大人なら1日400mg以下が目安とされていますが、個人差も大きいので自分の体調と相談しながら適量を守りましょう。

妊娠中の方は特に気をつけて。胎児への影響を考えると、1日200mg以下がおすすめです。授乳中のお母さんも、赤ちゃんへの影響を考えてカフェイン摂取には注意が必要です。

添加物:人工甘味料の種類と影響

スティックカフェオレのもう一つの気になる成分が添加物、特に人工甘味料です。カロリーオフで甘みを出すために使われることが多いのですが、種類によっては体への影響が心配されています。

よく使われる人工甘味料には、アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロースなどがあります。これらは厚生労働省が定めた基準内で使用されているので、通常の摂取なら安全とされています。でも、大量摂取や長期摂取の影響については、まだ研究段階の部分もあります。

例えば、アスパルテームは頭痛やめまいの原因になる可能性が指摘されています。アセスルファムKは、大量摂取で肝機能への影響が懸念されています。ただし、これらの影響は極端な大量摂取の場合で、普通に飲む分には問題ないとされています。

それでも気になる方は、原材料表示をチェックして、人工甘味料不使用の商品を選ぶのがおすすめです。最近は自然由来の甘味料を使った商品も増えているので、選択肢は広がっています。

砂糖:カロリーと糖質オーバーに気をつけて

スティックカフェオレの甘さの源、砂糖。美味しさの決め手ですが、カロリーと糖質が気になるところです。1本あたりの砂糖量は商品によってまちまちですが、平均して5~10g程度。これは小さじ1~2杯分に相当します。

毎日何本も飲んでいると、知らず知らずのうちにカロリーオーバーになる可能性があります。糖質制限中の方や、ダイエット中の方は特に注意が必要です。また、糖尿病の方や血糖値が気になる方も、砂糖の摂取には気をつけましょう。

ただし、砂糖そのものが悪者というわけではありません。適量なら、脳のエネルギー源として大切な役割を果たします。大切なのは、1日のトータルの砂糖摂取量を意識すること。スティックカフェオレを楽しむなら、他の食事での糖分を控えめにするなど、バランスを取るのがコツです。

体に優しいスティックカフェオレの選び方

原材料をチェック:シンプルが一番

体に優しいスティックカフェオレを選ぶなら、まずは原材料表示をチェックしましょう。シンプルな原材料ほど、体への負担が少ないと言えます。

理想的なのは、コーヒー、ミルク(または植物性ミルク)、砂糖(または自然由来の甘味料)だけ。添加物や人工甘味料が多く並んでいる商品は、できるだけ避けるのがおすすめです。

最近は、有機栽培のコーヒーを使用したり、非遺伝子組み換えの原料にこだわったりする商品も増えています。こういった商品は、環境にも体にも優しい選択肢と言えるでしょう。

また、アレルギーがある方は特に注意が必要です。乳製品アレルギーの方は、植物性ミルクを使用した商品を選びましょう。大豆アレルギーの方は、大豆由来の成分が含まれていないか確認が必要です。

原材料表示は、含有量の多い順に記載されています。最初の方に書かれている原材料ほど、たくさん使われているということです。コーヒーやミルクが上位に来ている商品を選ぶと、より本格的な味わいが楽しめるでしょう。

無添加・低糖質タイプを探そう

体に優しいスティックカフェオレを選ぶなら、無添加や低糖質タイプがおすすめです。最近は健康志向の高まりを受けて、こういった商品も増えてきています。

無添加タイプは、人工甘味料や保存料、着色料などを使用していません。素材本来の味わいを楽しめるのが魅力です。ただし、保存料を使用していない分、開封後はなるべく早めに飲むようにしましょう。

低糖質タイプは、砂糖の使用量を抑えています。カロリーを気にする方や、糖質制限中の方におすすめです。中には、砂糖の代わりに自然由来の甘味料を使用している商品もあります。例えば、ステビアやエリスリトールなどは、カロリーゼロで血糖値の上昇も緩やかなので、注目の甘味料です。

ただし、低糖質タイプは味が物足りないと感じる方もいるかもしれません。その場合は、牛乳を少し多めに入れてミルキーさを出したり、シナモンやバニラエッセンスを加えて風味をプラスしたりするのもおすすめです。

無添加・低糖質タイプを選ぶ際も、やはり原材料表示のチェックが大切です。「無添加」や「低糖質」と謳っていても、実際にどんな原材料が使われているのか、自分の目で確認しましょう。

カフェインレス商品もおすすめ

カフェインが気になる方には、カフェインレス商品がおすすめです。カフェインレスといっても、完全にカフェインがゼロというわけではありません。通常、97~99%のカフェインが除去されています。

カフェインレスコーヒーは、主に水、二酸化炭素、有機溶剤のいずれかを使ってカフェインを抽出します。中でも、水だけを使う「水抽出法」は、コーヒー本来の味と香りを損なわずにカフェインを除去できるので、品質の高い方法とされています。

カフェインレス商品は、以下のような方におすすめです。

妊娠中・授乳中の方:カフェインの胎児や乳児への影響を心配せずに楽しめます。
夜型の方:就寝前でも安心して飲めます。
カフェイン過敏症の方:動悸や不眠などの症状を気にせず飲めます。
胃腸が弱い方:カフェインによる胃酸分泌を抑えられます。

ただし、カフェインレスだからといって無制限に飲んでも大丈夫というわけではありません。カフェインレスでも、砂糖や添加物は含まれている可能性があるので、適量を守ることが大切です。

また、カフェインレスコーヒーは通常のコーヒーに比べて抗酸化作用が弱くなる傾向があります。抗酸化作用を期待するなら、緑茶やハーブティーなど、他の飲み物と組み合わせるのもいいでしょう。

スティックカフェオレを安全に楽しむコツ

1日の適量を守ろう

スティックカフェオレを安全に楽しむ一番のコツは、1日の適量を守ること。では、適量とはどのくらいでしょうか。

一般的に、健康な成人の場合、カフェインの1日の摂取量は400mg以下が目安とされています。スティックカフェオレ1本に含まれるカフェイン量は商品によって異なりますが、平均して50~80mg程度です。単純計算すると、1日5~8本まで大丈夫ということになります。

ただし、これはあくまで目安。個人の体質や体調によって、適量は変わってきます。カフェインに敏感な方や、胃腸が弱い方は、もう少し控えめにした方がいいでしょう。

また、カフェインだけでなく、砂糖や添加物の量も考慮する必要があります。1日の砂糖摂取量の目安は、男性で50g、女性で40g程度。スティックカフェオレ1本に含まれる砂糖量(約5~10g)を考えると、1日2~3本程度が適量と言えるでしょう。

適量を守るコツは、「飲む時間を決める」こと。例えば、「朝1本、午後1本まで」というように決めておくと、飲みすぎを防げます。また、スティックカフェオレを飲む代わりに、たまには水やお茶を選ぶのも良いでしょう。

食事と一緒に飲むのがベスト

スティックカフェオレを楽しむなら、食事と一緒に飲むのがおすすめです。なぜなら、食事と一緒に飲むことで、カフェインや砂糖の吸収がゆっくりになるからです。

空腹時にカフェインを摂取すると、胃酸の分泌が促進され、胃もたれや胸焼けの原因になることがあります。また、砂糖も空腹時に摂取すると、血糖値が急激に上昇しやすくなります。

食事と一緒に飲むことで、これらのリスクを軽減できます。特に、食物繊維を含む食事と一緒に飲むと、糖の吸収がさらにゆっくりになるので理想的です。

朝食と一緒にスティックカフェオレを飲むなら、全粒粉のトーストやオートミールがおすすめ。食物繊維が豊富で、糖の吸収を緩やかにしてくれます。

また、スティックカフェオレに含まれるカフェインは、鉄分の吸収を妨げる可能性があります。鉄分を多く含む食事(例:レバーや赤身肉、ほうれん草など)と一緒に飲む場合は、少し時間をおいてから飲むのがいいでしょう。

ただし、就寝前の食事と一緒に飲むのは避けましょう。夜遅くカフェインを摂取すると、睡眠の質が低下する可能性があります。夜のリラックスタイムには、カフェインレスのスティックカフェオレや、ハーブティーを選ぶのがおすすめです。

水分補給を忘れずに

スティックカフェオレを楽しむ際、忘れてはいけないのが水分補給です。カフェインには利尿作用があるため、飲みすぎると体内の水分が失われやすくなります。

特に、暑い季節や運動後など、体が水分を必要としている時には注意が必要です。スティックカフェオレだけでなく、水やお茶もしっかり飲むようにしましょう。

水分補給のコツは、「のどが渇く前に飲む」こと。のどの渇きを感じた時には、すでに軽い脱水状態になっています。スティックカフェオレを1本飲んだら、同量程度の水も飲むようにするのがいいでしょう。

また、スティックカフェオレを水で割って飲むのもおすすめです。水で割ることで、カフェインの摂取量を調整しつつ、水分補給もできるので一石二鳥です。

また、スティックカフェオレを楽しむ際は、1日の摂取量にも気をつけましょう。一般的に、健康な成人の場合、カフェインの1日の摂取量は400mg以下が目安とされています。スティックカフェオレ1本に含まれるカフェイン量は商品によって異なりますが、平均して50~80mg程度です。単純計算すると、1日5~8本まで大丈夫ということになりますが、これはあくまで目安です。

個人の体質や体調によって、適量は変わってきます。カフェインに敏感な方や、胃腸が弱い方は、もう少し控えめにした方がいいでしょう。また、妊娠中の方は、胎児への影響を考えて1日200mg以下が推奨されています。

砂糖・ミルクを入れるならカロリーに気をつける

スティックカフェオレには、すでに砂糖やミルクが含まれていますが、さらに砂糖やミルクを追加する方もいるでしょう。その場合は、カロリーに気をつける必要があります。

砂糖を追加すると、1杯あたりのカロリーが大幅に増加します。小さじ1杯の砂糖で約20kcalです。毎日何杯も飲んでいると、知らず知らずのうちにカロリーオーバーになる可能性があります。

ミルクを追加する場合も同様です。牛乳大さじ1杯で約10kcal、生クリーム大さじ1杯で約45kcalです。特に、ダイエット中の方や糖尿病の方は注意が必要です。

カロリーを抑えたい場合は、砂糖の代わりに低カロリー甘味料を使ったり、ミルクの代わりに豆乳や無脂肪乳を使ったりするのもいいでしょう。また、ブラックで飲むのも一つの方法です。

寝る前に飲むと眠れなくなる恐れがある

スティックカフェオレに含まれるカフェインは、覚醒作用があります。そのため、寝る前に飲むと眠りにくくなる可能性があります。

カフェインの効果は個人差がありますが、一般的に摂取後30分~1時間程度で効果が現れ、その後4~6時間程度持続すると言われています。そのため、良質な睡眠を取るためには、就寝の4~6時間前にはカフェイン摂取を控えることをおすすめします。

どうしても夜にスティックカフェオレが飲みたい場合は、カフェインレスタイプを選ぶのがいいでしょう。カフェインレスでも、香りや味わいを楽しむことができます。

お酒と一緒に摂取するときは気をつける

スティックカフェオレをお酒と一緒に飲む場合は注意が必要です。カフェインには利尿作用があるため、アルコールと一緒に摂取すると脱水症状を引き起こす可能性が高くなります。

また、カフェインには覚醒作用がある一方で、アルコールには中枢神経を抑制する作用があります。この相反する効果により、体調を崩す可能性があります。

お酒を飲む際は、スティックカフェオレではなく水やお茶など、カフェインを含まない飲み物で水分補給をするのがおすすめです。

おすすめの体に優しいスティックカフェオレ5選

スティックカフェオレを選ぶ際は、原材料や添加物、カフェイン量などをチェックすることが大切です。ここでは、体に優しいスティックカフェオレを5つご紹介します。

無添加・低糖質タイプ

無添加・低糖質タイプのスティックカフェオレは、余計な添加物を避けたい方や、糖質を控えたい方におすすめです。例えば、「AGF ブレンディ スティック やすらぎのカフェオレ」は、人工甘味料不使用で、砂糖の使用量も控えめです。コーヒーの香りと程よい甘さのバランスが取れており、罪悪感なく楽しめます。

また、「UCC THE BLEND スティック カフェオレ 低糖」は、通常のカフェオレに比べて糖質を50%カットしています。甘さを抑えつつも、コーヒーの風味をしっかりと感じられる商品です。

オーガニック原料使用

オーガニック原料を使用したスティックカフェオレは、環境にも体にも優しい選択肢です。「ダートコーヒー オーガニックインスタントコーヒー」は、有機栽培されたコーヒー豆を使用しています。化学肥料や農薬を使用していないため、安心して飲むことができます。

また、「マウントハーゲン オーガニックフェアトレードカフェオレ」は、オーガニックだけでなくフェアトレード認証も取得しています。環境や生産者の労働環境にも配慮した商品を選びたい方におすすめです。

カフェインレス商品

カフェインに敏感な方や、夜遅くでも飲みたい方には、カフェインレスのスティックカフェオレがおすすめです。「キーコーヒー カフェインレススティック カフェオレ」は、カフェインを97%以上カットしながらも、本格的なコーヒーの味わいを楽しめます。

また、「ネスカフェ エクセラ ふわラテ カフェインレス」は、ふんわりとした泡立ちが特徴で、カフェインレスながらも本格的なカフェラテの味わいを楽しめます。

これらの商品を選ぶことで、より体に優しく、安心してスティックカフェオレを楽しむことができます。ただし、どの商品を選ぶにしても、適量を守ることが大切です。自分の体調や生活リズムに合わせて、上手にスティックカフェオレを取り入れていきましょう。

まとめ

スティックカフェオレは体に悪いものではありません。適切に摂取すれば、水分補給にもなり、リラックスタイムや仕事の合間の気分転換にも役立ちます。ただし、カフェインの過剰摂取や砂糖の取りすぎには注意が必要です。原材料をチェックし、自分の体調に合わせて適量を守ることが大切です。体に優しいスティックカフェオレを選び、上手に楽しみましょう。

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