イヤだと感じることを後回しにしてきたあなたへ
子どもの頃から、なぜか「怒らせないように」と思って生きてきた。
親を悪く思ってはいけない。
きっと、わたしが悪かったんだ――理由はよくわからないけれど、そう信じてきた。
思い返せば、暴力を受けたことはなかった。
でも、いつも周囲の顔色をうかがっていた。
だから、今も「笑顔でいる」ことが癖になっている。
誰にも嫌われたくなくて、思いやりを持って接して、共感力も高いと言われる。
でも本当は、
「こんなこと言って不快にさせなかったかな?」
「わたし、変に思われてないかな?」
そんな不安が、いつも心の奥にある。
「感じること」を禁止していませんか?
ふとした瞬間に、自分の中に「ルール」があることに気づくことがあります。
- 怒ってはいけない
- 嫌だと思ってはいけない
- 迷惑をかけてはいけない
まるで、自分の感情に“禁止マーク”がついているかのよう。
このルールは誰かが押しつけたものではなく、
子どもの頃の体験の中で「生き延びるため」に身につけたものかもしれません。
優しさの裏にある「がんばりすぎ」
感情を感じられないと、
「善い行動」で自分を評価しようとしてしまいます。
空気を読んで、場を和ませて、誰にも迷惑をかけないように…
そうやって会社でも家庭でも一生懸命にがんばる。
でもそのがんばりが、
ある日突然ぷつんと切れてしまう。
燃え尽きて、体が動かなくなって、
「なぜか涙が止まらない」となってから、はじめて気づくんです。
「わたし、本当はつらかったんだ」って。
そんなあなたに、そっと寄り添ってくれる一冊
わたし自身、そんな「笑顔で無理をしていた時期」がありました。
だから、この本のタイトルを見たとき、ドキッとしました。
📘 『がんばることをやめられない』
著者:鈴木 裕介さん
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この本には、
・感情を感じることが怖くなった理由
・がんばることがやめられない心理の根っこ
・トラウマと感情の関係
…などがやさしく、わかりやすく書かれています。
読みながら何度も、「ああ、そうだったのか」と涙が出そうになりました。
「感じてはいけない」と思っていた感情に、そっと光があたるような時間でした。
「自分を許す」ことは、わがままではなくありのまま。
この本の中には、「感情にOKを出す練習」がいくつか紹介されています。
怒ってもいい。
疲れてもいい。
誰かに助けを求めてもいい。
それはわがままなんかじゃなくて、生きるうえで自然なことなんです。
あなたは、感じていい。
これまでずっと、誰かのためにやさしくしてきたあなたへ。
これからは、そのやさしさを「自分自身」に向けてあげてもいいのではないでしょうか?
そして、感じたそのままのあなたで、生きていていい!