関東のおすすめバラ園はどこ?人気のバラの名所を厳選紹介

その他
この記事は約18分で読めます。

多くのバラの開花時期が春と秋、季節的にも過ごしやすい行楽シーズンです。気持ちの良い季節にお出かけスポットとしてバラ園はいかがですか?関東にはバラの名所もたくさん揃っていて、それぞれのバラ園によって様々なテーマや景色が広がり、バラの香りを楽しませてくれています。

東京都のバラ園

旧古河庭園

旧古河庭園は、東京都北区西ヶ原にある都立庭園です。明治時代に古河財閥の当主、古河虎之助によって造られた洋館と日本庭園が融合した庭園で、春と秋には美しいバラが咲き誇ります。

庭園内には約100種、約200株のバラが植えられており、洋館を背景にしたフォトジェニックな景色が楽しめます。特に春のバラの見頃時期には、洋館前のバラアーチが美しく、多くの来園者を魅了します。

バラの品種も豊富で、古典的なオールドローズから現代のハイブリッドティーローズまで、様々な種類のバラを観賞することができます。また、バラの香りを楽しむこともでき、ゆっくりと散策しながらバラの美しさと香りに包まれる時間を過ごせます。

旧古河庭園では、バラの見頃時期に合わせてイベントも開催されます。バラの専門家による講習会や、バラにちなんだコンサートなど、バラをより深く楽しむことができるプログラムが用意されています。

また、洋館内部の見学も可能で、明治時代の洋館建築の美しさも堪能できます。バラ園と洋館、日本庭園が融合した独特の雰囲気は、都心にいながら時間を忘れさせてくれる特別な空間です。

神代植物公園

神代植物公園は、東京都調布市にある都立の植物公園です。約4,800種類、10万株の植物が植えられており、その中でもバラ園は特に人気のスポットです。

バラ園には約400種、5,200株のバラが植えられており、春と秋の年2回、美しい花を咲かせます。バラ園は、イングリッシュガーデン風に設計されており、自然な雰囲気の中でバラを楽しむことができます。

園内には、バラのアーチやパーゴラなどの構造物も設置されており、立体的なバラの景観を楽しむことができます。また、バラの品種も豊富で、古典的なオールドローズから最新の品種まで、様々なバラを観賞することができます。

神代植物公園のバラ園の特徴は、バラと他の植物との調和を楽しめることです。バラ園の周辺には、季節の花々や樹木が植えられており、バラだけでなく、様々な植物の美しさを一度に楽しむことができます。

また、バラの見頃時期には「春のバラフェスタ」や「秋のバラフェスタ」が開催され、バラにちなんだイベントや講習会が行われます。バラの育て方や楽しみ方を学ぶことができ、バラ愛好家にとっても魅力的なイベントとなっています。

神代植物公園は、バラ園以外にも温室や水生植物園、ツツジ園など、様々な植物を楽しめるエリアがあります。一日中植物の魅力に触れることができ、自然豊かな空間でリフレッシュすることができます。

新宿御苑

新宿御苑は、東京都新宿区と渋谷区にまたがる国民公園です。広大な敷地内には、日本庭園、フランス式整形庭園、イギリス風景式庭園など、様々な様式の庭園が共存しています。その中でも、フランス式整形庭園に隣接するバラ園は、春と秋に美しいバラが咲き誇る人気のスポットです。

新宿御苑のバラ園には、約500品種、1,100株のバラが植えられています。品種の豊富さは特筆すべきで、古典的なオールドローズから最新の品種まで、様々なバラを一度に観賞することができます。

バラ園の特徴は、整然と区画された花壇にバラが植えられていることです。品種ごとに分けて植栽されているため、それぞれのバラの特徴や違いを比較しながら楽しむことができます。また、バラの名札が付けられているので、気に入ったバラの品種を簡単に確認することができます。

新宿御苑のバラ園は、都心にありながら静かで落ち着いた雰囲気が魅力です。周囲の緑豊かな環境と調和したバラの景観は、都会の喧騒を忘れさせてくれます。また、ベンチも多く設置されているので、ゆっくりとバラを眺めながら休憩することもできます。

バラの見頃時期には、早朝開園が実施されることもあります。朝露に輝くバラの姿は格別で、写真撮影を楽しむ人も多く見られます。また、バラの専門家によるガイドツアーなども開催され、バラについての知識を深めることができます。

新宿御苑は、バラ園以外にも見どころが多い公園です。四季折々の花々や紅葉など、年間を通じて自然の美しさを楽しむことができます。都心にいながら、豊かな自然と美しいバラに囲まれて過ごせる貴重な空間となっています。

千葉県のバラ園

京成バラ園

京成バラ園は、千葉県八千代市にある日本最大級のバラ園です。約6ヘクタールの広大な敷地に、1,600品種、10,000株ものバラが植えられており、その規模と品種の豊富さは圧巻です。

園内は、いくつかのテーマに分かれたエリアで構成されています。中でも「ローズガーデン」は、色とりどりのバラが美しく咲き誇る中心的なエリアです。バラのアーチやパーゴラ、噴水などの装飾も美しく、まるで絵画の中に入り込んだような感覚を味わえます。

京成バラ園の特徴は、世界中から集められた珍しいバラを見ることができることです。日本で唯一見られる品種も多く、バラ愛好家にとっては宝の山とも言える場所です。また、バラの歴史を辿ることができる「ヒストリカルガーデン」や、香りを楽しむ「フレグランスガーデン」など、バラの様々な魅力を体験できるエリアが用意されています。

バラの見頃時期には、「スプリングフェスティバル」や「オータムフェスティバル」といったイベントが開催されます。バラにちなんだ様々なプログラムが用意され、バラの魅力をより深く楽しむことができます。

また、京成バラ園には、バラの苗や関連商品を販売するショップや、バラの香りを楽しめるカフェなども併設されています。バラの育て方を学べるガーデニングセンターもあり、自宅でバラを育てたい人にとっても魅力的な施設となっています。

さらに、京成バラ園では、バラを使った様々な体験プログラムも用意されています。バラの香りを使ったアロマテラピー体験や、バラを使ったクラフト教室など、バラを五感で楽しむことができます。

京成バラ園は、バラを通じて季節の移ろいを感じられる場所です。春と秋のメインシーズン以外にも、四季折々のバラの姿を楽しむことができます。バラ好きはもちろん、自然や花が好きな人にとっても、心癒される素晴らしい空間となっています。

谷津バラ園

谷津バラ園は、千葉県習志野市にある公立のバラ園です。約1.8ヘクタールの敷地に、約7,200株、800品種ものバラが植えられており、コンパクトながらも充実した内容のバラ園として人気があります。

園内は、中央に大きな噴水を配した円形花壇を中心に、放射状に花壇が広がるデザインになっています。この設計により、どの角度からも美しいバラの景観を楽しむことができます。また、バラのアーチやパーゴラなどの構造物も多く、立体的なバラの美しさを堪能できます。

谷津バラ園の特徴は、バラの品種の豊富さと、それぞれの特性を生かした植栽方法にあります。古典的なオールドローズから最新の品種まで、様々なタイプのバラが植えられており、バラの歴史や進化を感じることができます。また、香りの強いバラを集めた「フレグランスガーデン」や、つるバラを使ったアーチなど、バラの特性を活かした展示も見どころです。

バラの見頃時期には、「春のバラフェスタ」や「秋のバラフェスタ」が開催されます。期間中は、バラの専門家による講習会やガイドツアー、コンサートなどのイベントが行われ、バラをより深く楽しむことができます。

谷津バラ園では、バラの育て方や管理方法についても学ぶことができます。園内には、バラの剪定方法や病害虫対策などを解説した展示があり、家庭でバラを育てている人にとっても参考になる情報が得られます。

また、谷津バラ園の魅力の一つは、季節ごとに変化する景観を楽しめることです。春と秋のメインシーズン以外にも、夏には耐暑性のあるバラが咲き、冬には寒さに強いバラが花を咲かせます。四季を通じて、様々な表情のバラを観賞することができます。

さらに、谷津バラ園は地域に根ざした活動も行っています。地元の学校と連携したバラの育成プログラムや、ボランティアによるガイド活動など、地域の人々とともにバラ園を育てていく取り組みが行われています。

谷津バラ園は、バラの美しさを存分に楽しめるだけでなく、バラについての知識を深め、バラ文化を身近に感じられる場所です。都市部にありながら、ゆったりとした時間の流れる癒しの空間として、多くの人々に愛されています。

神奈川県のバラ園

横浜イングリッシュガーデン

横浜イングリッシュガーデンは、神奈川県横浜市中区にある山手西洋館の一つ、ブラフ18番館に隣接する庭園です。イギリスの伝統的な庭園様式を取り入れた美しい空間で、その中心的な存在がバラ園です。

約1,200㎡の敷地に、約100種1,000株のバラが植えられています。イングリッシュガーデンの特徴である、バラと宿根草を組み合わせた自然な植栽が魅力で、まるでイギリスの田園地帯にいるような雰囲気を味わうことができます。

横浜イングリッシュガーデンのバラ園の特徴は、バラと他の植物との調和を楽しめることです。ラベンダーやサルビア、デルフィニウムなどの宿根草や、季節の花々がバラと一緒に植えられており、色彩豊かで変化に富んだ景観を楽しむことができます。

また、バラの品種選びにも特徴があります。イギリスの有名育種家デビッド・オースチン氏が作出した「イングリッシュローズ」を中心に、古典的な雰囲気のバラが多く植えられています。これらのバラは、繰り返し咲く性質を持ちながら、オールドローズのような古典的な花形と豊かな香りを持っており、イングリッシュガーデンの雰囲気にぴったりです。

横浜イングリッシュガーデンでは、バラの見頃時期に合わせて、さまざまなイベントも開催されます。ガーデナーによるガイドツアーでは、バラの育て方や品種の特徴について詳しく学ぶことができます。また、バラにちなんだワークショップでは、バラを使ったクラフト作りや、バラの香りを楽しむアロマテラピー体験なども行われます。

横浜イングリッシュガーデンの魅力は、バラだけでなく、四季折々の花々との調和にもあります。春にはチューリップやパンジー、夏にはラベンダーやサルビア、秋にはコスモスやダリアなど、季節ごとに異なる花々がバラと共演し、美しい景観を作り出します。

また、園内にはカフェやショップも併設されており、バラの香りを楽しみながらティータイムを過ごしたり、バラ関連のグッズを購入したりすることもできます。バラの苗木や種子も販売されているので、自宅でバラを育てたい人にとっても魅力的なスポットとなっています。

港の見える丘公園

港の見える丘公園は、横浜市中区山手町に位置する公園で、その名の通り横浜港を一望できる絶景スポットとして知られています。この公園内にあるバラ園は、横浜でも有数のバラの名所として人気を集めています。

港の見える丘公園のバラ園の特徴は、イングリッシュガーデンスタイルを取り入れた美しい景観にあります。バラと宿根草、一年草を組み合わせた混植のガーデンは、自然な美しさを醸し出しています。約330種、2200株のバラが植えられており、春と秋には約110種1,300株のバラが咲き誇ります。

バラの見頃は春と秋の2回あり、春は5月中旬から6月中旬、秋は10月中旬から11月中旬が最も美しい時期です。特に、「イングリッシュローズの庭」は、横浜でも指折りのバラの名所として知られています。

港の見える丘公園のバラ園には、いくつかの特徴的なエリアがあります。「イングリッシュローズの庭」では、イギリスの育種家デビッド・オースチン氏が作出した香り豊かなイングリッシュローズを中心に、様々な品種のバラを楽しむことができます。

「バラとカスケードの庭」は、地形を活かした階段状の花壇に、つるバラやシュラブローズが植えられています。滝のように流れ落ちるようなバラの姿は、まるで絵画のような美しさです。

「香りの庭」は、沈床花壇として設計された特別なエリアで、バラの香りを存分に楽しむことができます。ここでは、特に香りの強いバラの品種が植えられており、芳香に包まれながらゆっくりと散策することができます。

港の見える丘公園のバラ園の魅力は、バラの美しさだけでなく、横浜港の絶景と相まって生み出される独特の雰囲気にもあります。バラ園からは横浜ベイブリッジを望むことができ、花と港の景色が織りなす美しい風景は、多くの来園者を魅了しています。

また、公園内には横浜市イギリス館や山手111番館といった歴史的建造物もあり、バラ園と合わせて楽しむことができます。これらの建物は、横浜の異国情緒あふれる雰囲気を感じさせ、バラ園の魅力をさらに引き立てています。

バラの見頃時期には、早朝開園が実施されることもあります。朝露に輝くバラの姿は格別で、写真撮影を楽しむ人も多く見られます。また、夜間にはライトアップも行われ、昼間とは異なる幻想的なバラの姿を楽しむことができます。

港の見える丘公園は、バラを楽しむだけでなく、横浜の歴史や文化、そして美しい港の景色を一度に体験できる貴重なスポットです。四季折々の花々とバラが織りなす美しい景観は、訪れる人々の心を癒し、忘れられない思い出を作り出してくれることでしょう。

その他の関東のバラ園

茨城県 いばらきフラワーパーク

いばらきフラワーパークは、茨城県石岡市にある「花と緑の楽園」をテーマにしたテーマパークです。広大な敷地内には、様々な種類の花々が植えられていますが、中でもバラ園は特に人気のエリアです。

いばらきフラワーパークのバラ園には、約900種類ものバラが植栽されています。バラ園内には、「バラテラス」「バラ品種園」「アトリエローズファーム」など、様々なコンセプトのエリアがあり、それぞれ異なる雰囲気でバラを楽しむことができます。

特に注目すべきは「香りのバラ」エリアです。ここでは、5種類の異なる香りを持つバラを楽しむことができます。フルーティーな香り、ムスクの香り、ダマスクの香りなど、バラの多様な香りを存分に楽しむことができます。

バラの見頃は、春は5月下旬から6月中旬、秋は10月中旬から11月中旬です。特に秋バラの時期には、「Moonlight Rose Garden」というライトアップイベントが開催されます。夜のバラ園を幻想的な光で彩り、昼間とは異なる魅力的な姿のバラを楽しむことができます。

いばらきフラワーパークの魅力は、バラだけでなく、四季折々の花々との共演にもあります。チューリップ、コスモス、紫陽花など、季節ごとに異なる花々が咲き誇り、年間を通じて美しい景観を楽しむことができます。

また、園内にはカフェやレストラン、ショップなども充実しており、花々を楽しんだ後のくつろぎの時間も過ごせます。さらに、ガーデニング教室やフラワーアレンジメント教室なども開催されており、花や緑に関する知識や技術を学ぶこともできます。

群馬県 敷島公園 門倉テクノばら園

敷島公園門倉テクノばら園は、群馬県前橋市にある公立のバラ園です。約600種7,000株ものバラが植栽されており、その規模と品種の豊富さは群馬県内でも屈指のものです。

このバラ園の特徴は、世界のバラの殿堂入りした品種を全て見ることができることです。バラの歴史や品種改良の変遷を、実際の花を通じて学ぶことができる貴重な場所となっています。

また、前橋市はバラの産地としても知られており、地元で育種された「前橋オリジナルローズ」も鑑賞することができます。これらのバラは、地域の気候や風土に適応するよう改良されており、地域の特色を感じることができます。

バラの見頃は、春は5月中旬から6月上旬、秋は10月中旬から11月上旬です。特に春のバラの時期には「春のばら園まつり」が開催され、様々なイベントやガイドツアーが行われます。

敷島公園門倉テクノばら園の魅力は、バラの美しさだけでなく、周囲の自然環境との調和にもあります。バラ園は敷島公園の松林に囲まれており、緑豊かな環境の中でバラを楽しむことができます。この自然との調和が、バラの美しさをより一層引き立てています。

また、バラ園内には、バラの歴史や品種についての解説板が設置されており、バラについての知識を深めることもできます。バラ愛好家はもちろん、バラに興味を持ち始めた初心者にとっても、学びの多い場所となっています。

静岡県 河津バガテル公園

河津バガテル公園は、静岡県賀茂郡河津町にある、フランスのパリ・バガテル公園を再現したローズガーデンです。約3ヘクタールの敷地に、1,100品種6,000株ものバラが植えられており、その規模と美しさは日本有数のものです。

このバラ園の最大の特徴は、フランス式庭園の幾何学的なデザインを忠実に再現していることです。整然と区画された花壇や、シンメトリーな配置の噴水、優雅な曲線を描く小道など、まるでフランスの庭園に迷い込んだかのような雰囲気を味わうことができます。

バラの見頃は、春は4月下旬から6月中旬、秋は10月上旬から11月下旬です。特に春のバラの時期には「春バラまつり」が、秋には「秋バラシーズン」が開催され、様々なイベントやワークショップが行われます。

河津バガテル公園の魅力は、バラの美しさだけでなく、五感で楽しめる体験にもあります。視覚的な美しさはもちろん、バラの香りを楽しんだり、バラを使ったスイーツやドリンクを味わったりすることができます。

また、園内には観賞温室もあり、河津町の特産であるカーネーションや金魚草なども鑑賞することができます。さらに、バガテルショップではバラの苗や関連グッズを購入することもでき、バラ好きにはたまらないスポットとなっています。

河津バガテル公園は、日本にいながらフランスの雰囲気を味わえる特別な場所です。美しいバラと優雅な庭園デザインが織りなす景観は、訪れる人々を魅了し、忘れられない思い出を作り出してくれることでしょう。

バラ園の楽しみ方

バラの見頃時期

バラの見頃時期は、一般的に春と秋の年2回あります。春のバラは5月中旬から6月中旬頃、秋のバラは10月中旬から11月中旬頃が最も美しい時期です。ただし、これは地域や気候条件によって多少前後することがあります。

春のバラは、新緑の季節と重なり、みずみずしさと華やかさが特徴です。多くの品種が一斉に咲き誇り、色とりどりの花々が園内を彩ります。一方、秋のバラは、秋の澄んだ空気の中で咲く姿が格別です。春に比べると花数は少なくなりますが、一輪一輪の花が大きく、色彩も鮮やかになります。

また、バラの種類によっても見頃の時期が異なります。例えば、四季咲き性のバラは春から秋まで断続的に花を咲かせますが、一季咲き性のバラは春か初夏に一度だけ花を咲かせます。バラ園を訪れる際は、事前に開花情報をチェックすることをおすすめします。

写真撮影のコツ

バラ園での写真撮影は、多くの人が楽しみにしている活動の一つです。美しいバラの姿を素敵な写真に収めるためには、いくつかのコツがあります。

まず、光の向きに注意しましょう。バラは朝日や夕日の柔らかな光を受けると、とても美しく輝きます。逆光で撮影すると、バラの輪郭が美しく浮かび上がり、幻想的な雰囲気の写真が撮れます。

また、バラの特徴を生かした構図を考えましょう。例えば、バラの花びらの繊細な質感を表現したい場合は、接写モードを使ってクローズアップで撮影します。バラ園全体の雰囲気を伝えたい場合は、広角レンズを使用したり、高い位置から俯瞰で撮影したりするのも効果的です。

色彩豊かなバラを美しく撮影するためには、カメラのホワイトバランスを調整することも大切です。自然光の下では「晴天」や「日陰」モードを使うと、バラ本来の色を忠実に再現できます。

バラ園でのマナー

バラ園を訪れる際は、美しい花々を楽しむだけでなく、他の来園者や植物への配慮も大切です。以下に、バラ園でのマナーについてご紹介します。

まず、バラ園内での飲食は原則として禁止されています。ただし、ペットボトルや園内で購入した飲食物については許可されている場合もあります。詳細は各バラ園の規則をご確認ください。

ゴミの持ち帰りも重要なマナーの一つです。環境美化のため、自分で出したゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。

バラにはトゲがあるため、触れる際は十分注意が必要です。また、バラを傷めないよう、花壇の中に入ることは控えましょう。写真撮影の際も、三脚やイーゼルを花壇の中に置かないよう気をつけてください。

多くのバラ園では、春のバラシーズン中は三脚や一脚、簡易椅子、イーゼルなどの使用が制限されています。特に混雑する時間帯は、他の来園者の迷惑にならないよう注意が必要です。

レジャーシートやテントの設営は通常禁止されています。また、ベビーカーや日傘、コインロッカーの貸し出しがない場合もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

喫煙は指定された場所以外では禁止されていることが多いです。また、園内の動植物を採取したり、持ち帰ったりすることも禁止されています。

子供だけでの入園や、コスプレ衣装での入園が制限されている場合もあります。イベント時を除き、通常はこのような制限があることを覚えておきましょう。

商業目的の撮影や、モデルを使った撮影は事前に許可が必要な場合がほとんどです。個人で楽しむ範囲内での撮影にとどめましょう。

最後に、緊急時には必ず係員の指示に従うようにしてください。バラ園でのマナーを守ることで、より多くの人がバラの美しさを楽しめる環境を維持することができます。

バラの基礎知識

バラの種類

バラは非常に多様な品種があり、大きく分けて以下のようなグループに分類されます。

まず、「オールドローズ」と呼ばれる古典的なバラがあります。これらは18世紀以前から栽培されてきた品種で、一季咲きのものが多く、香りが強いのが特徴です。代表的なものにダマスクローズやガリカローズなどがあります。

次に「モダンローズ」があります。これは19世紀以降に作出された品種で、四季咲きのものが多く、花の形や色彩が多様です。ハイブリッドティーローズやフロリバンダローズなどがこのグループに含まれます。

「イングリッシュローズ」は、オールドローズの香りと形状を持ちながら、モダンローズの四季咲き性を併せ持つように育種された品種群です。デビッド・オースチン氏によって作出され、近年人気が高まっています。

「つるバラ」は、長い茎を伸ばしてフェンスやアーチなどに這わせて楽しむバラです。大輪から小輪まで様々な花を咲かせ、庭に立体感を与えます。

「ミニチュアローズ」は、小型の株に小さな花をたくさんつける品種です。鉢植えやコンテナガーデンに適しています。

バラの香り

バラの香りは、品種によって大きく異なります。一般的に、以下のような香りのタイプがあります。

ダマスク系の香りは、クラシカルで甘い香りで、多くのオールドローズに見られます。ティー系の香りは、紅茶のような香りで、ハイブリッドティーローズなどに多く見られます。

フルーティーな香りは、リンゴやレモンなどの果実を思わせる香りで、モダンローズの中に多く見られます。ミルラ系の香りは、スパイシーで温かみのある香りで、一部のオールドローズに特徴的です。

また、無香や微香のバラもあります。これらは香りは控えめですが、花の美しさや咲き方の特徴で人気があります。

バラの香りを楽しむ際は、朝や夕方など気温が低めの時間帯が最適です。また、晴れた日のほうが香りが強く感じられます。バラ園を訪れる際は、ぜひ様々な品種の香りを比べてみてください。

まとめ

関東のバラ園は、それぞれ特色ある景観と多様なバラの品種を楽しめる魅力的なスポットです。バラの見頃時期に合わせて訪れ、写真撮影のコツを押さえ、マナーを守って楽しむことで、より充実したバラ園巡りが可能になります。バラの基礎知識を学びながら、美しい花々と香りに包まれる贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました