Oリングテストとは？（混同しやすい検査との違い）

Oリングテスト（BDORT系）は、指で輪（O）を作り、離れる/離れないといった力の変化を手がかりに判定する筋反射系の手法です。研究的なエビデンスは限定的で、疑似科学と見なされることがあります。医療的判断には用いないでください。（参考：BDORTの解説と評価）

参考情報：BDORTの概説と批判的評価。出典を見る

「ゆびわっかテスト」とは別物

似た名称のゆびわっかテスト（Yubi-wakka）は、高齢者のサルコペニア（筋肉量の低下）リスクを簡便に自己チェックする方法です。目的も手順も異なります。本ページはセルフOリング（BDORT系）のやり方解説であり、Yubi-wakkaの医療的スクリーニングとは区別してください。

一人でできる｜セルフOリング3つの方法

方法A：ダブルリング法（両手で輪を作り引き合う）

1. 左手：親指＋人差し指で輪（O）を作る。
2. 右手：親指＋人差し指で輪を作り、左手の輪に通す。
3. 判定：質問を心中または小声で投げ、その直後に左右へ軽く引き合う。
   保たれる＝「強い（YES）」／開く＝「弱い（NO）」の目安。

方法B：フック&プル法（片手O＋もう片方の指で開く）

1. 左手：親指＋人差し指で輪を作る。
2. 右手：人差し指or中指で左の輪を外側にそっと押し広げる。
3. 判定：開きやすい＝「弱い（NO）」／保てる＝「強い（YES）」。

方法C：器具「セルフォ」を使う（任意）

一人用の器具（通称セルフォ）を使うと、バネ強度で再現性を取りやすくなります。購入可否や仕様は販売元の説明を確認してください（医療機器ではありません）。

• セルフ・オーリング・テスター（セルフォ）の説明例や通販情報：出典を見る

精度を上げる7つのコツ

1. ベースラインを取る：「私は本名です」「私は男性/女性です」など自明な問いで強/弱の“出方”を最初に確認。
2. 質問はYes/Noで、目的を明確に：「〜にとって今必要か？」の形に限定。曖昧語を避ける。
3. 力加減を一定に：毎回同じ強度で引く/押す。動画や文章では軽く一定が推奨されがち。（詳説例あり）
4. 水分補給・静かな環境：体内水分や周囲の雑音/気が散る要因で反応がブレやすいと言われます。出典を見る
5. 我（バイアス）を入れない：望む答えを心で強く想像しない。ニュートラルに。
6. 反応の“逆転”を疑う：常に逆の結果が出る場合はコンディションを整え直す（軽い体操/深呼吸/休憩など）。参考例
7. ログを取る：日付・質問文・結果をメモ。再現性を客観視し、思い込みを減らす。

うまくいかない時のチェックリスト

• 質問が長い/曖昧（→一文のYes/Noに縮める）
• 判定の基準があいまい（→「保てたらYES」など最初に決める）
• 力が強すぎる/毎回違う（→タイマーでテンポを合わせる等）
• 連続でやりすぎ（→30〜60秒休憩、3〜5問で区切る）
• 体調/睡眠/水分不足（→まずコンディションを整える）
• 「ゆびわっかテスト」と混同（→目的が違う：医療の筋量スクリーニングではない）

注意点・免責

• セルフOリングは医療の検査ではありません。疾患の診断・治療判断には使わないでください。気になる症状は医療機関へ。根拠
• 通販器具は非医療機器として販売されます。用途・注意事項は販売元の説明に従ってください。参考

よくある質問（FAQ）