「WordPressでコピートレードが動いているだけでも十分おもしろいのに、
そこに ChatGPT のAI予測まで乗っけたらどうなるんだろう?」
そんな妄想から始まったのが、
WordPress+MT4+ChatGPT API でビットコインや日経225を予測してスレーブEAが自動売買する仕組みです。
ここでは、前作のコピートレードの仕組みを拡充して
- どんな流れでAIがトレードに参加してくるのか
- 将来この仕組みをプラグインとして配布したときに、「zipを突っ込むだけ」で使える手順
この2つをセットで紹介します。
1. これまでの「WordPress×コピートレード」
ベースになっているのは、シンプルなコピー・トレード基盤です。
- マスター側MT4
- いつものEAがエントリー/クローズ
- トレード内容を WordPressのREST API にPOST
- WordPress
- 受け取ったトレード情報をDBに保存
- スレーブ用エンドポイント(例:
/wp-json/fxcopy/v1/pull)から公開
- スレーブ側MT4
- 一定間隔でWordPressのAPIをポーリング
- マスターと同じトレードを複製
これだけで「自家製コピートレード・サーバー」ができあがります。
ここに、“未来を予測するAI” を乗せてみます。
2. AIディーラー ChatGPT をチームに招待する
ChatGPTの役割は、
「明日の225(JP225Cash)は上か下か?」を、それっぽく教えてくれるAIディーラーです。
- MT4から渡す情報
- 現在価格
- 今日の高値・安値・終値
- ここ数日のOHLCやボラティリティ指標 など
- ChatGPTに聞くこと
- 明日の東京時間オープンまで上がりやすいか / 下がりやすいか
- どのあたりまで伸びそうか(目標価格)
- どこで損切りした方がよさそうか
- ChatGPTの回答(JSON)
{ "ok": true, "symbol": "JP225Cash", "direction": "short", "tp": 49678.1, "sl": 50149.9, "confidence": 0.63, "source": "chatgpt_v1" }
「未来は誰にもわからない」ので、
100%当たるわけではありません。
でも、これを毎日自動で返してくれるAIディーラーが
WordPressの向こう側にいると思うと、ちょっとワクワクしてきませんか?
3. 全体の流れ:WordPressが“司令室”になる
構成イメージはこんな感じです。
MT4(マスター) → WordPress → ChatGPT → WordPress → MT4(スレーブ)
① MT4マスターが「今日の相場レポート」をWordPressへ
EAが日中の相場データをまとめて、
WordPressの 「AI予測用エンドポイント」 に送信します。
② WordPressプラグインが ChatGPT に質問
WordPress側ではプラグインが、
- 受け取ったデータからChatGPT用のプロンプトを組み立て
- ChatGPT APIを叩いて予測を取得
- 結果JSONをDBに保存し、
/wp-json/fxai/v1/signalで公開
WordPressが、AIと人間システムのハブになります。
③ スレーブEAが「AIシグナル」を取りに行く
スレーブMT4のEAは、
fxcopy/v1/pull(マスターのコピー情報)fxai/v1/signal(AI予測)
を一定間隔でチェックし、条件を満たせばAIシグナルに従ってエントリーします。
ロットやリスクは口座ごとに調整できるので、
「この口座はAIシグナルをフル採用」
「この口座はロット半分でお試し」
のような遊び方もできます。
4. こんな遊び方・拡張アイデア
● 「人間マスター vs AIマスター」の対決
- マスターEAのトレードだけをコピーするスレーブ口座
- ChatGPTのAIシグナルだけを受けるスレーブ口座
を並走させて、どちらが安定しているかを比較できます。
● 合議制トレード
- マスターEA
- ChatGPT
- オリジナルインジケーター
の3者に投票させて、
「2票以上が同じ方向ならエントリー」など、
会議制のエントリーロジックも作れます。
● WordPressでそのままコンテンツ化
- 今日のAI予測と結果を自動で記事にする
- 成績ランキングをグラフで表示する
- 「今週のAIトレード振り返りレポート」を自動生成
トレード基盤そのものが、そのままブログやnote、販売ページのネタになります。
5. 注意点:あくまで“楽しい実験場”として
- ChatGPTは万能の占い師ではありません。
- 特にボラティリティの高いビットコインは、ニュース・政策・世界情勢に大きく左右されます。
だからこそ、
「AIの意見を聞きつつ、定期的に自分でもちゃんと考える」
そのための実験場として、この仕組みを位置づけるのがよさそうです。
6. プラグイン配布を見据えた「入れるだけで使える」手順
ここからは、将来この仕組みを
WordPressプラグインとして配布することを想定した簡単マニュアルです。
(仮称)「FX AI CopyTrade」プラグインを例に説明します。
6-1. 必要環境
- WordPress 6.x 以降
- PHP 8.x 推奨
- cURL / JSON 拡張が有効
- 外部へのHTTPS通信が許可されているサーバー
- OpenAI(ChatGPT)APIキー
6-2. プラグインのインストール
- 配布された
fxai-copytrade.zipをPCにダウンロード - WordPress管理画面 → プラグイン → 新規追加 → プラグインのアップロード
fxai-copytrade.zipを選択して「今すぐインストール」- インストール完了後、「有効化」ボタンをクリック
これだけで、左メニューに
「FX AI CopyTrade」 というメニューが現れます。
6-3. 初期設定(WordPress側)
管理画面 → FX AI CopyTrade → 設定 で、以下を入力する想定です。
- ChatGPT APIキー
- OpenAIのダッシュボードで取得した秘密鍵を貼り付け
- デフォルトシンボル
- 例:
JP225Cash(ブローカーのシンボル名に合わせて変更)
- 例:
- APIトークン(任意)
- MT4 EAからのアクセスを制限するための文字列
- スレーブEA/マスターEA側にも同じトークンを設定
- ログ保持日数
- AIシグナルとコピー履歴を何日分保存するか
保存すると、
- マスター用エンドポイント:
/wp-json/fxcopy/v1/push - スレーブ用エンドポイント:
/wp-json/fxcopy/v1/pull - AIシグナル用エンドポイント:
/wp-json/fxai/v1/signal
といったURLが自動で有効になります(URLはサイトのドメインによって変わります)。
6-4. MT4マスターEAの設定
マスター用EA(例:FXCopy_Master.mq4)には、こんな入力項目を持たせます。
MasterMode = trueApiPostUrl = https://あなたのドメイン/wp-json/fxcopy/v1/pushApiToken = (WordPress側と同じトークン)SendDailyReport = true(225用の相場レポート送信をON)
EAをチャートにセットしておけば、
トレード情報と相場データが自動的にWordPressへ送信されます。
6-5. スレーブEAの設定
スレーブ用EA(例:FXAI_Signal_Slave.mq4)では、
SlaveMode = trueCopyUrl = https://あなたのドメイン/wp-json/fxcopy/v1/pullAiSignalUrl = https://あなたのドメイン/wp-json/fxai/v1/signalApiToken = (WordPress側と同じトークン)Symbol = JP225CashLotSizeやRiskPercentなど各口座用のリスク設定
を入力してチャートにセットするだけです。
EAは一定間隔でWordPressにアクセスし、
- 新しいマスタートレードがあればコピー
- まだエントリーしていないAIシグナルがあれば、条件に応じてエントリー
という動きを自動で行います。
6-6. 動作確認の流れ
- デモ口座でテストする
- MT4の「エキスパート」「ジャーナル」タブで、HTTPのステータスが
200になっているか確認 - WordPress管理画面 → FX AI CopyTrade → ログ から、
- 受信したトレード
- 生成されたAIシグナル
が表示されているかチェック
ここまで動けば、あとはロットや時間帯などを微調整しつつ、
本番口座や他銘柄への展開もできます。
7. まとめ:プラグインとして配布して、一緒に遊べる世界へ
最終的にはこのプラグインを配布して、
- 「自分のVPS+WordPress+MT4」で同じ仕組みを動かす人
- AIシグナルだけ借りたい人
- 自作EA+AIのハイブリッド運用を試したい人
が、それぞれの環境で“AIディーリングルーム”を作れる状態にしたいな、という構想です。
「明日の225、AIはこう言ってるけど、あなたはどうする?」
そんな会話が自然に生まれるような、
ちょっと変わったトレードコミュニティの土台として、
WordPressプラグイン版も育てていきます。

