種からマリーゴールドを育てる方法とは?初心者でも分かる簡単なコツを詳しく紹介!

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街路を飾ってくれる植物であり、育成も割と簡単なことで知られているマリーゴールドは、家庭菜園で種から育てることも可能となっています。今回は、マリーゴールドの種から育て方、その種類なども踏まえて初心者向けにコツを解説していきます。

マリーゴールドの種からの育て方に悩んでいませんか? 花が咲かない、葉が枯れてしまうなどの問題を抱えていませんか? この記事では、そんな悩みを解決するためのコツをお伝えします。初心者の方でも簡単に育てられる方法を詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までお読みください。

マリーゴールドを種から育てる基本知識

マリーゴールドの特徴と種類

マリーゴールドは、キク科タゲテス属の一年草です。原産地はメキシコで、英名は「African Marigold」や「French Marigold」と呼ばれています。日本では「マンジュギク」(アフリカン種)や「クジャクソウ」(フレンチ種)という和名もあります。

マリーゴールドには主に2つの種類があります。アフリカン種とフレンチ種です。アフリカン種は大輪で背丈が高く、フレンチ種は小輪で背丈が低いのが特徴です。アフリカン種は30~35cm間隔、フレンチ種は20~25cm間隔で植えつけるのが適しています。

花の色は、黄色やオレンジ色が一般的ですが、赤や白、複色のものもあります。花期が長く、春から霜が降りる時期まで楽しむことができます。また、マリーゴールドは害虫を寄せ付けにくい性質があるため、野菜畑の周りに植えると害虫対策になります。

種まきに適した時期

マリーゴールドの種まきに適した時期は、地域によって多少異なります。一般的には、暖地では3月頃から、寒冷地では4月下旬から種まきの適期となります。発芽適温は20~25℃で、春まき草花の中では比較的発芽温度が低い方です。

ソメイヨシノが咲くころから種まきを始めるのがおすすめです。種は比較的大きく扱いやすいので、初心者の方でも安心して種まきができます。発芽も容易で、順調にいけば種まきから1週間ほどで発芽します。

秋に花を楽しみたい場合は、7月下旬から8月上旬に種まきをすると良いでしょう。ただし、真夏の暑さが厳しい時期は避けた方が良いです。種まきの時期を調整することで、長期間花を楽しむことができます。

必要な道具と準備

マリーゴールドを種から育てるために必要な道具と準備をご紹介します。まず、種まきに使う容器です。プラスチックの育苗トレイやセルトレイ、小さな鉢などを用意しましょう。次に、種まき用の土です。市販の種まき用培養土を使うと失敗が少なくて済みます。

その他に必要なものは、霧吹き、ラベル、マジック、ビニール袋などです。霧吹きは発芽までの水やりに使います。ラベルとマジックは種まきした日付や品種名を記録するのに便利です。ビニール袋は発芽までの保湿に使います。

準備する際は、すべての道具をきれいに洗って消毒しておくことをおすすめします。病気の予防になります。また、種まきの前に種を水に浸けておくと発芽率が上がります。種まきの2~3時間前に水に浸し、種まきの直前に水を切ってください。

種まきの手順

土づくりのコツ

マリーゴールドの種まきに適した土づくりは、成功の鍵となります。まず、水はけの良い土を用意しましょう。市販の種まき用培養土を使うのが簡単ですが、自分で配合する場合は赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜるのがおすすめです。

土づくりの際は、土を軽く湿らせておくと種まきがしやすくなります。ただし、水分が多すぎると種が腐ってしまう可能性があるので注意が必要です。土を握って固まるくらいの湿り気が適度です。

また、土の表面を平らにならしておくことも大切です。凸凹があると種の深さにばらつきが出て、発芽にむらができてしまいます。平らにならした後、軽く押し固めておくと種まきがしやすくなります。

種のまき方

種まきの方法には、筋まきとばらまきの2種類があります。筋まきは、土の表面に浅い溝を作り、そこに種をまいていく方法です。ばらまきは、土の表面に均等に種をまく方法です。どちらの方法でも構いませんが、初心者の方は筋まきの方が管理しやすいでしょう。

種をまく深さは、種の大きさの2倍程度が目安です。マリーゴールドの種は比較的大きいので、5mm程度の深さに植えます。種をまいたら、薄く土をかぶせます。土をかぶせる際は、種が動かないように注意しましょう。

種まきが終わったら、霧吹きでたっぷりと水を与えます。水やりの際は、種が流されないように注意が必要です。水やりが終わったら、発芽するまでビニール袋などで覆い、保湿します。直射日光が当たらない涼しい場所に置いて、発芽を待ちます。

水やりと管理のポイント

発芽までの水やりは、土の表面が乾かないように注意しましょう。霧吹きを使って、1日1~2回程度水やりをします。ただし、水のやりすぎは種の腐敗の原因になるので注意が必要です。土の表面が湿っている程度を保つようにしましょう。

発芽したら、ビニール袋を取り除き、明るい場所に移動させます。この時期の水やりは、土の表面が乾いてきたら与えるようにします。朝に水やりをするのがおすすめです。水やりの際は、葉に水がかからないように気をつけましょう。

また、発芽後は風通しを良くすることも大切です。風通しが悪いと、病気の原因になります。ただし、直射日光や強い風は避けるようにしましょう。徐々に日光に当てる時間を増やしていき、外の環境に慣らしていきます。

発芽後の育て方

間引きの方法

発芽して本葉が2~3枚になったら、間引きを行います。間引きとは、密集して生えている苗を適度な間隔に整理することです。間引きをすることで、残った苗が健康に育ちます。

間引きの際は、弱々しい苗や生育の遅い苗を取り除きます。残す苗の間隔は、2~3cm程度が適切です。間引きは、ハサミを使って根元から切り取るか、ピンセットでそっと抜き取ります。

間引いた苗は捨てずに、別の鉢に植え替えることもできます。ただし、根を傷つけないように注意が必要です。間引きの後は、残った苗にストレスがかかっているので、優しく水やりをしてあげましょう。

植え替えのタイミングと注意点

本葉が4~5枚になったら、植え替えの時期です。植え替える際は、根鉢を崩さないように注意しましょう。根鉢とは、根が土と絡まってできた塊のことです。

植え替える鉢は、一回り大きいものを選びます。鉢底の穴をふさぐように鉢底石を敷き、その上に新しい土を入れます。苗を優しく鉢から取り出し、新しい鉢の中央に置きます。周りに土を入れ、軽く押さえて固定します。

植え替えの際は、深植えにならないように注意しましょう。苗の根元が土に埋まりすぎると、茎が腐る原因になります。植え替え後は、たっぷりと水やりをします。直射日光は避け、1週間ほど日陰で管理します。その後、徐々に日光に当てる時間を増やしていきます。

日当たりと置き場所の選び方

マリーゴールドは日光を好む植物です。日当たりの良い場所で育てましょう。ただし、真夏の強い日差しは避けた方が良いです。特に西日は強すぎるので注意が必要です。

置き場所は、風通しの良い場所を選びます。風通しが悪いと、病気になりやすくなります。ただし、強風にさらされる場所は避けましょう。強風で茎が折れたり、根が傷んだりする可能性があります。

鉢植えの場合は、移動が可能なので季節や天候に応じて置き場所を変えることができます。地植えの場合は、周囲の環境をよく観察して、適した場所を選びましょう。日光と風通しのバランスが取れた場所が理想的です。

開花までの世話

水やりの頻度と量

マリーゴールドの水やりは、土の表面が乾いたら行います。頻度は、気温や湿度によって変わりますが、夏場は1日1回、それ以外の季節は2~3日に1回程度が目安です。

水やりの量は、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。ただし、水のやりすぎは根腐れの原因になるので注意が必要です。鉢底の穴から水が流れ出たら、余分な水は捨てましょう。

水やりの時間帯は、朝か夕方がおすすめです。日中の暑い時間帯に水やりをすると、葉焼けの原因になることがあります。また、葉に水がかからないように気をつけましょう。葉に水滴が残ると、日光で焼けたり病気の原因になったりします。

肥料の与え方

マリーゴールドは、適切な肥料を与えることで、より美しい花を咲かせます。肥料は、植え付けから1ヶ月後くらいから与え始めます。その後は、月に1~2回程度与えるのが適切です。

肥料の種類は、化成肥料や液体肥料を使います。特に、リン酸分の多い肥料が花付きを良くします。市販の花用肥料を使う場合は、パッケージの説明に従って与えましょう。

肥料を与える際は、株元に直接かからないように注意します。株元に肥料が直接触れると、根が傷む可能性があります。また、肥料を与えた後は、必ず水やりをしましょう。水やりをすることで、肥料が土全体に行き渡ります。

病害虫対策

マリーゴールドは比較的病害虫に強い植物ですが、完全に無縁というわけではありません。主な病害虫とその対策をご紹介します。

まず、アブラムシです。アブラムシは、新芽や花蕾に集まって吸汁します。見つけたら、水で洗い流すか、市販の殺虫剤を使用します。予防には、マリーゴールドの周りにニラやニンニクを植えるのも効果的です。

次に、ハダニです。ハダニは、葉の裏側に寄生し、葉を黄色く変色させます。見つけたら、葉の表と裏に水をスプレーで吹きかけます。症状がひどい場合は、殺ダニ剤を使用します。

病気では、立枯病に注意が必要です。立枯病は、根元から茎が腐り、株全体が枯れてしまう病気です。予防には、水はけの良い土を使い、水やりを控えめにします。また、株元に水がたまらないように注意しましょう。

トラブル対処法

花が咲かない原因と対策

マリーゴールドの花が咲かない場合、いくつかの原因が考えられます。まず、日当たりが悪い場所に植えていないか確認しましょう。マリーゴールドは日光を好む植物なので、日当たりの良い場所に移動させることで改善する可能性があります。

次に、水やりの頻度を見直してみましょう。水のやりすぎは根腐れの原因となり、花が咲かなくなることがあります。土の表面が乾いてから水やりをするのが適切です。

肥料の与え過ぎも花が咲かない原因となることがあります。特に窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂って花が咲きにくくなります。花を咲かせるためには、リン酸分の多い肥料を適量与えるようにしましょう。

また、花がら摘みを怠ると、植物のエネルギーが種の生産に使われてしまい、新しい花が咲きにくくなります。こまめに花がら摘みを行うことで、次々と新しい花を咲かせることができます。

葉が黄色くなる場合の対処法

マリーゴールドの葉が黄色くなる場合、主に水やりの問題が考えられます。水のやりすぎによる根腐れや、逆に水不足によるストレスが原因となることがあります。適切な水やりを心がけ、土の状態を確認しながら管理しましょう。

また、肥料不足も葉が黄色くなる原因の一つです。特に鉄分が不足すると、葉が黄色くなることがあります。適切な肥料を定期的に与えることで改善される可能性があります。

日光不足も葉の黄化を引き起こすことがあります。マリーゴールドは日光を好む植物なので、十分な日光が当たる場所で育てることが大切です。

病害虫の被害によっても葉が黄色くなることがあります。特にハダニやアブラムシの被害を受けやすいので、定期的に葉の裏側もチェックし、早期発見・早期対処を心がけましょう。

まとめ:初心者でも簡単!マリーゴールドの種からの育て方

マリーゴールドは、初心者でも育てやすい花の一つです。種まきから開花まで、適切な管理を行うことで美しい花を長く楽しむことができます。日当たりと風通しの良い場所を選び、水やりと肥料を適度に与えることが基本となります。

また、花がら摘みや剪定、切り戻しなどの管理を行うことで、より健康で美しい株を維持することができます。トラブルが発生した場合も、原因を特定し適切な対処を行うことで、多くの場合改善が可能です。

マリーゴールドの育て方を理解し、実践することで、庭やベランダに明るい色彩を添え、長期間にわたって花を楽しむことができるでしょう。初心者の方も、ぜひチャレンジしてみてください。

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