エンジェル・トランペットとは?ラッパのような花を持つ不思議な花をご紹介!

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大きなラッパのような花姿で、下を向いてぶらさがるように花を咲かせるエンジェル・トランペット。よく知らないという人も多いので、ここではその特徴や育て方を詳しくご紹介します。不思議な花姿のエンジェル・トランペットの魅力に迫り、徹底解説致します!

エンジェル・トランペットの魅力的な特徴

天使のラッパのような美しい花

エンジェル・トランペットは、その名の通り天使がトランペットを吹いているかのような美しい花を咲かせます。花の形は大きなラッパ状で、長さは25cm程度にもなります。花の先端は5つに裂けるように反り返り、優雅な姿を見せてくれます。

花色も豊富で、白やピンク、黄色、オレンジ、薄紫色など様々な品種があります。中には八重咲きの品種もあり、より華やかな印象を与えてくれます。また、葉に斑が入った「ヴァリエガータ」という品種もあり、葉も楽しめるのが特徴です。

夜に香る甘い香り

エンジェル・トランペットの魅力は見た目だけではありません。多くの品種で芳香があり、特に夜になると強い香りを放ちます。この香りは甘く、庭に植えていると夜の散歩が楽しくなりそうです。

長い開花期間

エンジェル・トランペットは開花期間が長いのも特徴です。春から秋にかけて断続的に花を咲かせ続けるので、長期間楽しむことができます。地植えにして大株に育てると、一度に50輪以上もの花を咲かせることがあります。

エンジェル・トランペットの基本的な育て方

日当たりと置き場所選び

エンジェル・トランペットは太陽を好む植物です。日当たりのよい場所で育てましょう。ただし、真夏の強い日差しは苦手なので、真夏は少し日陰になるような場所がおすすめです。

また、強風に弱いので風通しはよいけれど強風が当たらない場所を選びましょう。ベランダで育てる場合は、風よけを設置するのもよいでしょう。

水やりの頻度と方法

エンジェル・トランペットは水を好む植物です。特に夏場は水をよく吸うので、こまめな水やりが必要です。地植えの場合は、夏以外は雨水だけで十分ですが、真夏で雨が少ない時期は追加で水やりをしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。鉢底から水が流れ出るくらいがちょうどよいでしょう。ただし、冬は水やりを控えめにします。休眠期なので、水のやりすぎは根腐れの原因になります。

土選びのポイント

エンジェル・トランペットは特に土を選ばない植物ですが、栄養たっぷりの肥沃な土を好みます。市販の草花用の培養土でも問題なく育ちます。

自分で土を作る場合は、赤玉土、腐葉土、堆肥を6:2:2の割合で混ぜるとよいでしょう。水はけがよく、かつ水持ちのよい土を心がけましょう。

肥料の与え方

エンジェル・トランペットは肥料を好む植物です。春から秋の生育期には、緩効性肥料を与えましょう。肥料を与えると花数が増えるので、たくさんの花を楽しみたい方は肥料をしっかり与えてください。

ただし、肥料の与えすぎには注意が必要です。与えすぎると草丈が伸びすぎて葉が茂りすぎ、茎が柔らかくなってすぐに倒れてしまうことがあります。植え付け前に土にゆっくりと効く粒状の肥料を混ぜ込んでおくのがおすすめです。

季節ごとの管理方法

春から夏の管理

春から夏は、エンジェル・トランペットの生育が最も盛んな時期です。この時期は水やりと肥料をしっかり与えましょう。特に夏場は水をよく吸うので、鉢植えの場合は1日2回の水やりが必要になることもあります。

また、真夏の強い日差しは苦手なので、少し日陰になるような場所に移動させるのもよいでしょう。葉焼けを防ぐためです。

秋の管理

秋になると、エンジェル・トランペットの生育はゆっくりになってきます。水やりの回数を減らし、肥料も控えめにしましょう。ただし、まだ開花は続くので、完全に管理を止めてしまわないように注意が必要です。

また、秋は剪定の時期でもあります。11月頃、葉が黄色くなってきたら、強めの剪定をして樹形を整えましょう。

冬越しの方法

エンジェル・トランペットは熱帯植物ですが、意外と寒さに強い植物です。関東以西の温暖な地域では、地植えのまま冬越しが可能です。ただし、寒冷地では冬の間は室内に取り込む必要があります。

地植えの場合、霜が降りない地域であれば特別な対策は必要ありません。寒さが厳しい地域では、株元をわらや落ち葉でマルチングしたり、不織布で覆ったりして防寒対策をしましょう。

鉢植えの場合、冬越し前に強めの剪定をします。株元から50cm~1mほど残して切り詰めます。その後、室内の明るい場所に移動させます。冬の間は水やりを控えめにし、春になったら少しずつ外に出して慣らしていきます。

エンジェル・トランペットの植え替えと剪定

鉢植えの植え替え時期と方法

エンジェル・トランペットの植え替えは、4月から6月が適期です。根詰まりを起こしている場合や、生育が悪くなってきた場合に行います。

植え替えの際は、一回り大きな鉢を用意しましょう。古い土を軽く落とし、根が傷んでいる部分があれば切り取ります。新しい鉢に新しい土を入れ、植え付けます。植え付け後はたっぷりと水を与え、しばらくは日陰で管理します。

剪定の目的と方法

エンジェル・トランペットの剪定には、主に2つの目的があります。1つは樹形を整えること、もう1つは冬越しの準備です。

樹形を整える剪定は、春から秋にかけて随時行います。伸びすぎた枝や、込み合っている枝を切り取ります。これにより、風通しがよくなり、病害虫の発生を防ぐことができます。

冬越しのための剪定は、11月頃に行います。株元から50cm~1mほど残して大胆に切り詰めます。これにより、冬の寒さによるダメージを減らし、翌春の新芽の成長を促します。

剪定の際は、必ず清潔な道具を使用しましょう。エンジェル・トランペットは病気にかかりやすいので、道具の消毒は重要です。また、剪定後は切り口に園芸用の癒合剤を塗ると、傷の回復が早くなります。

病害虫対策と注意点

よくある病気と対処法

エンジェル・トランペットは比較的丈夫な植物ですが、いくつかの病気には注意が必要です。特に多いのは、うどんこ病と灰色かび病です。

うどんこ病は、葉に白い粉をふいたような症状が現れます。この病気は湿度が高く、風通しが悪い環境で発生しやすいです。予防には、風通しをよくすることと、葉水をしないことが大切です。発症してしまった場合は、市販の殺菌剤を使用します。

灰色かび病は、花や茎が灰色のカビで覆われる病気です。これも湿度が高い環境で発生しやすいです。予防には、風通しをよくし、水やりは株元にするようにしましょう。発症した部分は早めに切り取り、殺菌剤を使用します。

害虫の種類と防除方法

エンジェル・トランペットにつく主な害虫は、ハダニ、アブラムシ、ヨトウムシです。

ハダニは乾燥した環境を好む小さな虫で、葉の裏に発生します。被害を受けた葉には白い斑点ができます。予防には、定期的に葉水をするのが効果的です。発生してしまった場合は、殺虫剤を使用します。

アブラムシは、新芽や花芽に発生しやすい害虫です。予防には、アルミホイルを巻いたり、ニームオイルを散布したりするのが効果的です。発生してしまった場合は、水で洗い流すか殺虫剤を使用します。

ヨトウムシは、エンジェル・トランペットの葉を食べる害虫です。夜行性なので、昼間は葉の裏側や株元に隠れています。見つけ次第、手で取り除きましょう。大量発生した場合は殺虫剤を使用します。

毒性に関する注意事項

エンジェル・トランペットは、全草に強い毒性があります。花や葉、茎、根など、あらゆる部分に毒があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

誤って食べると、重篤な中毒症状を引き起こす可能性があります。意識障害や幻覚、錯乱などの症状が現れることがあり、最悪の場合、生命に関わる危険性もあります。

また、汁液が皮膚に付着すると炎症を起こすことがあります。目に入ると失明の危険性もあるので、取り扱いの際は必ず手袋をし、直接触れないようにしましょう。

お子様やペットのいるご家庭では、エンジェル・トランペットを育てることは避けたほうが良いでしょう。育てる場合は、手の届かない場所に置くなど、徹底した管理が必要です。

また、エンジェル・トランペットは野菜と間違えて食べてしまう事故が報告されています。特に、つぼみはオクラに、種はゴマに、葉はモロヘイヤに、根はゴボウに似ているので、これらの野菜の近くでは絶対に育てないようにしましょう。

エンジェル・トランペットの増やし方

挿し木の方法

エンジェル・トランペットは、挿し木で簡単に増やすことができます。挿し木に適した時期は4月から8月です。

まず、若くて花の咲いていない健康な枝を10~30cmほどの長さで切り取ります。下の方の葉を2~3枚残して他は取り除きます。残した葉が大きい場合は、半分くらいに切り取ります。

切り取った枝は、1時間ほど水に浸けて吸水させます。その後、市販の挿し木用土や、赤玉土と鹿沼土を混ぜた用土に挿します。挿す深さは、枝の長さの1/2~1/3程度です。

挿し木をした後は、土が乾かないように管理します。明るい日陰で育て、2週間ほどで根が出てきます。根が十分に成長したら、通常の土に植え替えて育てます。

種からの育て方

エンジェル・トランペットは種からも育てることができますが、挿し木に比べると時間がかかります。

種は水に12~24時間ほど浸してから播種します。浅めの容器に市販の種まき用土を入れ、種を1cm程度の深さに植えます。土が乾かないように注意しながら、明るい場所で管理します。

発芽までは5~10日ほどかかります。発芽後、本葉が2~3枚出たら、一回り大きなポットに挿し木をした後は、土が乾かないように管理します。明るい日陰で育て、2週間ほどで根が出てきます。根が十分に成長したら、通常の土に植え替えて育てます。

病害虫対策と注意点

よくある病気と対処法

エンジェルストランペットは比較的丈夫な植物ですが、いくつかの病気には注意が必要です。特に多いのは、うどんこ病と灰色かび病です。

うどんこ病は、葉に白い粉をふいたような症状が現れます。この病気は湿度が高く、風通しが悪い環境で発生しやすいです。予防には、風通しをよくすることと、葉水をしないことが大切です。発症してしまった場合は、市販の殺菌剤を使用します。

灰色かび病は、花や茎が灰色のカビで覆われる病気です。これも湿度が高い環境で発生しやすいです。予防には、風通しをよくし、水やりは株元にするようにしましょう。発症した部分は早めに切り取り、殺菌剤を使用します。

害虫の種類と防除方法

エンジェルストランペットにつく主な害虫は、ハダニ、アブラムシ、ヨトウムシです。

ハダニは乾燥した環境を好む小さな虫で、葉の裏に発生します。被害を受けた葉には白い斑点ができます。予防には、定期的に葉水をするのが効果的です。発生してしまった場合は、殺虫剤を使用します。

アブラムシは、新芽や花芽に発生しやすい害虫です。予防には、アルミホイルを巻いたり、ニームオイルを散布したりするのが効果的です。発生してしまった場合は、水で洗い流すか殺虫剤を使用します。

ヨトウムシは、エンジェルストランペットの葉を食べる害虫です。夜行性なので、昼間は葉の裏側や株元に隠れています。見つけ次第、手で取り除きましょう。大量発生した場合は殺虫剤を使用します。

毒性に関する注意事項

エンジェルストランペットは、全草に強い毒性があります。花や葉、茎、根など、あらゆる部分に毒があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。

誤って食べると、重篤な中毒症状を引き起こす可能性があります。意識障害や幻覚、錯乱などの症状が現れることがあり、最悪の場合、生命に関わる危険性もあります。

また、汁液が皮膚に付着すると炎症を起こすことがあります。目に入ると失明の危険性もあるので、取り扱いの際は必ず手袋をし、直接触れないようにしましょう。

お子様やペットのいるご家庭では、エンジェルストランペットを育てることは避けたほうが良いでしょう。育てる場合は、手の届かない場所に置くなど、徹底した管理が必要です。

また、エンジェルストランペットは野菜と間違えて食べてしまう事故が報告されています。特に、つぼみはオクラに、種はゴマに、葉はモロヘイヤに、根はゴボウに似ているので、これらの野菜の近くでは絶対に育てないようにしましょう。

エンジェルストランペットの品種紹介

人気の品種と特徴

エンジェルストランペットには、様々な品種があります。ここでは、人気の高い品種をいくつかご紹介します。

ブルグマンシア・スアウェオレンスは、白い花を咲かせる原種です。強い芳香があり、夜になると特に香りが強くなります。

ブルグマンシア・ウェルシコロルは、花色が変化する珍しい品種です。咲き始めは白色ですが、徐々にピンク色や黄色に変化していきます。

ゴールデン・エンジェルは、鮮やかな黄色の花を咲かせる品種です。花の大きさも大きく、存在感があります。

ピンク・パーフェクションは、淡いピンク色の花を咲かせる品種です。優しい色合いで、庭に華やかさを添えてくれます。

花色による品種の違い

エンジェルストランペットの花色は、白、黄、ピンク、オレンジ、薄紫など多岐にわたります。花色によって印象が大きく変わるので、自分の好みや庭の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。

白色の品種は清楚な印象を与え、夜間でも目立ちます。黄色やオレンジ色の品種は、庭に明るさと活気を与えてくれます。ピンクや薄紫の品種は、優しい雰囲気を演出するのに適しています。

また、八重咲きの品種もあり、より華やかな印象を与えます。葉に斑が入った品種もあるので、花だけでなく葉も楽しめる品種を選ぶのも良いでしょう。

まとめ

エンジェルストランペットは、その大きな花と甘い香りで多くの人々を魅了する植物です。育て方も比較的簡単で、初心者の方でも楽しむことができます。ただし、強い毒性があるため、取り扱いには十分な注意が必要です。適切な管理と注意を払えば、エンジェルストランペットの美しい花を存分に楽しむことができるでしょう。ぜひ、自分好みの品種を見つけて、庭やベランダに彩りを添えてみてください。

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