多年草とは?植えっぱなしでも毎年花が咲く初心者におすすめの代表種10選!

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多年草は、花が終わっても一年で枯れずに、植えっぱなしでも毎年花を咲かせるのでガーデニング初心者の方にもおすすめです。多年草は毎年花を楽しめて、植え替える手間も省けるので、ガーデニングに欠かせない植物です。今回は多年草の中でも暑さや寒さに強いおすすめの多年草をご紹介します。

多年草の魅力を知ろう

多年草には、ガーデニング初心者の方にも嬉しい魅力がたくさんあります。まずは、その特徴を詳しく見ていきましょう。

一年草とどう違うの?

多年草と一年草の最大の違いは、寿命です。一年草は文字通り一年で寿命を迎えますが、多年草は二年以上生き続けます。一年草は一年で種をつけて枯れてしまいますが、多年草は毎年花を咲かせ続けます。

多年草の中には、冬の間に地上部が枯れても、地下の根や茎で生き続ける宿根草というものもあります。宿根草は春になると再び芽吹き、美しい花を咲かせてくれます。

多年草のうれしいメリット

多年草には、ガーデニングを楽しむ上でたくさんのメリットがあります。まず、毎年花を咲かせてくれるので、一度植えれば長く楽しめます。植え替えの手間も省けるので、忙しい方や初心者の方にもおすすめです。

また、年々株が大きくなっていくので、成長を楽しむことができます。小さな苗から始めても、数年後には立派な株に育ち、見応えのある花壇を作ることができます。

さらに、多年草は一年を通して管理することで、ガーデニングの基本が身につきます。季節ごとの手入れや、花後の剪定など、植物との付き合い方を学べるのも魅力です。

初心者におすすめの多年草10選

ここからは、ガーデニング初心者の方におすすめの多年草を10種類ご紹介します。それぞれの特徴や育て方のポイントをお伝えしますので、ぜひお気に入りの多年草を見つけてください。

クリスマスローズ:冬の庭を彩る美しい花

クリスマスローズは、冬から早春にかけて花を咲かせる多年草です。寒い季節に美しい花を咲かせるので、冬の庭に彩りを添えてくれます。花の色は白、ピンク、紫など様々で、一つの株で長期間楽しめます。

育て方のポイントは、半日陰で湿り気のある場所を好むことです。直射日光を避け、腐葉土を混ぜた水はけの良い土で育てましょう。寒さにも強いので、地植えでの冬越しも可能です。

ベロニカ・オックスフォードブルー:爽やかな青い花が魅力

ベロニカ・オックスフォードブルーは、初夏から秋にかけて爽やかな青紫色の花穂を咲かせる多年草です。花の色が美しく、蝶や蜂を呼び寄せる効果もあります。

育て方は比較的簡単で、日当たりの良い場所を好みます。水はけの良い土壌で育て、乾燥に強いので水やりは控えめで大丈夫です。花後に刈り込むと、再び花を咲かせてくれます。

シャクヤク:優雅な大輪の花を楽しむ

シャクヤクは、初夏に大きな花を咲かせる人気の多年草です。ピンクや白の優雅な花は、庭の主役になること間違いなしです。花の香りも楽しめるのが特徴です。

育て方のポイントは、日当たりの良い場所で、肥沃な土壌を好むことです。植え付けは秋が適しており、一度植えると何年も同じ場所で楽しめます。花後は地上部が枯れますが、翌年また美しい花を咲かせてくれます。

アジュガ:グランドカバーにぴったりの丈夫な多年草

アジュガは、地面を覆うように広がるグランドカバー向けの多年草です。春に青紫色の小さな花を咲かせ、葉も美しいので一年中楽しめます。

育て方は非常に簡単で、日陰でも育つ丈夫な植物です。乾燥にも強く、雑草対策としても効果的です。一度植えると広がっていくので、広い面積を覆いたい場合におすすめです。

マーガレット:可愛らしい花が長く楽しめる

マーガレットは、春から秋まで長期間花を咲かせ続ける多年草です。白やピンク、黄色など、明るい色の花が特徴で、庭を明るく彩ってくれます。

育て方は比較的簡単で、日当たりの良い場所を好みます。水はけの良い土壌で育て、定期的に花がら摘みをすることで、長く花を楽しむことができます。寒さにも強いので、地植えでの冬越しも可能です。

ゼラニウム:色鮮やかな花と香りを楽しむ

ゼラニウムは、鮮やかな花色と香りが特徴の多年草です。赤やピンク、紫など、様々な色の花を楽しめます。葉にも特徴があり、香りを楽しめるものもあります。

育て方のポイントは、日当たりの良い場所で育てることです。水はけの良い土壌を好み、夏の高温多湿には注意が必要です。冬は室内で管理するのが一般的ですが、暖地では屋外での冬越しも可能です。

アネモネ:風に揺れる可憐な花が魅力

アネモネは、春や秋に可憐な花を咲かせる多年草です。白やピンク、紫など、様々な色の花を楽しめます。風に揺れる姿が美しく、切り花としても人気があります。

育て方は、半日陰の涼しい場所を好みます。水はけの良い土壌で育て、夏の高温期は休眠するので、水やりを控えめにします。球根で増やすことができ、毎年美しい花を楽しめます。

オステオスペルマム:南アフリカ原産の明るい花

オステオスペルマムは、南アフリカ原産の多年草で、春から秋にかけて明るい色の花を咲かせます。白、ピンク、紫など、様々な色の花があり、庭を明るく彩ってくれます。

育て方のポイントは、日当たりの良い場所で育てることです。乾燥に強いので、水やりは控えめで大丈夫です。寒さにはやや弱いので、寒冷地では冬は室内で管理するのがおすすめです。

シュウメイギク:秋を彩る優雅な花

シュウメイギクは、秋に優雅な花を咲かせる多年草です。ピンクや白の花が特徴で、秋の庭を美しく彩ってくれます。和風の庭にもよく合います。

育て方は比較的簡単で、日当たりの良い場所を好みます。水はけの良い土壌で育て、夏の高温期は半日陰に移動させるとよいでしょう。寒さにも強いので、地植えでの冬越しも可能です。

ガイラルディア:明るい色の花が長く楽しめる

ガイラルディアは、夏から秋にかけて明るい色の花を咲かせ続ける多年草です。赤や黄色の花が特徴で、長期間花を楽しめます。

育て方のポイントは、日当たりの良い場所で育てることです。乾燥に強いので、水やりは控えめで大丈夫です。花がら摘みをすることで、長く花を楽しむことができます。寒さにも強いので、地植えでの冬越しも可能です。

多年草の育て方のポイント

多年草を長く楽しむためには、適切な育て方が大切です。ここでは、多年草の育て方のポイントをご紹介します。

植え付け時期と場所選びのコツ

多年草の植え付け時期は、春か秋がおすすめです。春に植える場合は、霜の心配がなくなってから行います。秋に植える場合は、寒さが厳しくなる前に行いましょう。

場所選びは、その植物の好む環境に合わせることが大切です。日当たりの良い場所を好む植物が多いですが、半日陰を好む植物もあります。また、水はけの良い場所を選ぶことも重要です。

水やりと肥料の与え方

多年草の水やりは、土の表面が乾いたら行うのが基本です。ただし、植物によって好む水分量は異なるので、それぞれの特性に合わせて調整しましょう。

肥料は、春から秋にかけて月1回程度与えます。緩効性の固形肥料や液体肥料を使用し、与えすぎないように注意しましょう。冬は休眠期なので、肥料は控えめにします。

剪定と株分けの方法

多年草の剪定は、花が終わった後に行います。枯れた花や茎を切り取ることで、見た目がすっきりし、次の花付きも良くなります。

株分けは、株が大きくなってきたら行います。春か秋に、株を掘り上げて根を分割し、それぞれを新しい場所に植え付けます。これにより、株を若返らせ、増やすことができます。

多年草の冬越しの方法

多年草を長く楽しむためには、適切な冬越しの方法を知ることが大切です。ここでは、多年草の冬越しのポイントをご紹介します。

寒冷地での注意点

寒冷地では、多年草の冬越しには特に注意が必要です。耐寒性の強い植物でも、厳しい寒さには対策が必要です。

地植えの場合は、株元に腐葉土や落ち葉を厚めに敷いて保温します。これをマルチングと呼びます。また、不織布や寒冷紗で株全体を覆うのも効果的です。

鉢植えの場合は、鉢を地面に埋めるか、根元を保温材で覆います。非常に寒い地域では、鉢ごと室内や温室に移動させるのがおすすめです。

マルチングの重要性

マルチングは、多年草の冬越しに非常に重要な役割を果たします。マルチング材として、腐葉土、バークチップ、わら、落ち葉などを使用します。

マルチングには以下のような効果があります。

  1. 土壌の保温:寒い外気から根を守ります。
  2. 水分の保持:土壌の乾燥を防ぎます。
  3. 雑草の抑制:春に雑草が生えるのを防ぎます。
  4. 土壌改良:有機物が分解されて土を豊かにします。

マルチング材は、株元に10cm程度の厚さで敷きます。ただし、茎や葉に直接触れないように注意しましょう。春になったら、マルチング材を取り除くか、軽く土に混ぜ込みます。

まとめ:多年草で楽しむ四季折々の庭づくり

多年草は、一度植えれば毎年美しい花を咲かせてくれる魅力的な植物です。初心者の方でも育てやすく、長く楽しめるのが特徴です。本記事で紹介した10種類の多年草を参考に、ぜひお気に入りの植物を見つけてください。適切な育て方と冬越しの方法を知ることで、四季折々の美しい庭を楽しむことができます。多年草を取り入れて、あなただけの素敵な庭づくりを始めてみませんか。

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