チキンラーメンに卵を入れると、ふわっとした食感が楽しめて、より贅沢な気分になりますよね。でも、せっかく入れた卵がうまく固まらず、スープに溶けてしまったことはありませんか？ 実は、ちょっとしたコツを押さえるだけで、パッケージの写真のような美しい卵入りチキンラーメンを作ることができるんです。
今回は、チキンラーメンの卵が固まらない原因と、その対策方法をご紹介します。これを参考にすれば、きっと理想の卵入りチキンラーメンが作れるようになりますよ。
卵が固まらない原因
チキンラーメンに入れた卵がうまく固まらない理由はいくつかあります。主な原因を見ていきましょう。
卵の温度
卵が固まらない一番の原因は、卵の温度にあります。冷蔵庫から出したばかりの冷たい卵を使うと、熱湯をかけても十分に固まりません。卵は常温に戻してから使用することが大切です。
冷たい卵を使うと、お湯の温度が急激に下がってしまい、卵を固めるのに必要な熱が足りなくなってしまうのです。常温の卵を使うことで、お湯の温度が急激に下がるのを防ぎ、卵全体に均一に熱が伝わりやすくなります。
お湯の温度
次に気をつけたいのが、お湯の温度です。ポットや電気ケトルのお湯は、実は十分な温度に達していないことが多いのです。卵をしっかり固めるためには、鍋で沸騰させた100℃のお湯を使うことが必要です。
沸騰していないお湯を使うと、卵に必要な熱が伝わらず、固まりにくくなってしまいます。泡が勢いよく立つくらいのお湯を用意しましょう。これにより、卵全体に均一に熱が伝わり、きれいに固まりやすくなります。
お湯のかけ方
お湯のかけ方も、卵の固まり具合に大きく影響します。お湯を勢いよく注ぐと、卵が飛び散ったり白身が固まらなかったりします。卵の白身に向かってゆっくりと優しくお湯を注ぐことが大切です。
急激にお湯をかけると、卵白が散らばってしまい、きれいな形を保てなくなります。ゆっくりとお湯をかけることで、熱が均一に伝わり、卵がきれいに固まります。
どんぶりの温度
意外と見落としがちなのが、どんぶりの温度です。冷えたどんぶりに熱湯を注ぐと、どんぶりが熱を吸収してしまい、卵に十分な熱が伝わりません。チキンラーメンを作る前に、どんぶりを熱湯で温めておくことが重要です。
冷たいどんぶりを使うと、お湯の温度が急激に下がってしまい、卵を固めるのに必要な熱が不足してしまいます。どんぶりを温めておくことで、お湯の温度を維持し、卵をきれいに固めることができます。
卵を綺麗に固めるための準備
では、実際に卵を綺麗に固めるための準備をしていきましょう。ちょっとした工夫で、格段に仕上がりが良くなりますよ。
卵を常温に戻す方法
まずは、卵を常温に戻すことから始めましょう。冷蔵庫から出した卵は、夏場は30分、冬場は1時間ほど室温に置いておきます。これだけで、卵が固まりやすくなります。
急いでいる場合は、ぬるま湯に数分浸ける方法もあります。ただし、熱すぎるお湯に入れると卵が半熟状態になってしまうので注意が必要です。30度程度のぬるま湯を使うのがおすすめです。
また、鍋でお湯を沸かす間に、卵を一緒に温める方法もあります。お湯がぬるい時に卵を入れて少し温め、取り出すことで、手軽に常温に近づけることができます。
どんぶりを温める方法
次に、どんぶりを温めましょう。どんぶりに熱湯を注ぎ、数分置いてからお湯を捨てます。これだけで、どんぶりが温まり、お湯の温度が下がりにくくなります。
電子レンジで加熱する方法も効果的です。どんぶりに少量の水を入れ、500Wで30秒ほど加熱します。熱くなったどんぶりの水を捨て、すぐにチキンラーメンを作り始めましょう。
どんぶりを温めることで、お湯の温度が急激に下がるのを防ぎ、卵をきれいに固めることができます。特に寒い季節や、室温が低い場合は、この準備が重要になってきます。
チキンラーメンをCMのように作る方法
さて、ここからは実際にチキンラーメンを作っていきましょう。CMのような美しい卵入りチキンラーメンを作るコツをお教えします。
手順1: 鍋でお湯を沸かす
まずは、鍋に水を入れ、しっかりと沸騰させます。泡が勢いよく立つまで待ちましょう。これにより、100℃の熱湯を用意することができます。
電気ケトルやポットのお湯は、完全に沸騰していないことが多いので、鍋で沸かすのがおすすめです。沸騰したお湯を使うことで、卵をしっかりと固めることができます。
手順2: 卵をどんぶりに入れる
温めたどんぶりにチキンラーメンを入れ、その中央に常温の生卵を割り入れます。卵を割るときは、白身が飛び散らないよう、優しく割りましょう。
卵は、チキンラーメンの麺の上に乗せるのがポイントです。麺の上に卵を置くことで、お湯を注いだときに卵が麺に絡まりにくくなります。
手順3: 白身に熱湯をゆっくりかける
ここが一番重要なポイントです。沸騰したお湯を卵の白身に向かってゆっくり注ぎます。お湯は白身の外側から、円を描くように注いでいきます。
お湯を注ぐ際は、勢いよく注がないように注意しましょう。ゆっくりと優しく注ぐことで、白身が飛び散らず、均一に熱が伝わります。これにより、きれいな形の卵を作ることができます。
手順4: しっかり蓋をする
お湯を注いだら、すぐにどんぶりに蓋やラップで覆います。これにより、保温効果を高めることができます。冬場は、さらにタオルで包むと良いでしょう。
蓋をすることで、熱が逃げにくくなり、卵全体に均一に熱が伝わります。この状態で3分待つと、きれいな卵入りチキンラーメンの完成です。
溶き卵を使ったつけたまの作り方
チキンラーメンを楽しむ別の方法として、溶き卵につけて食べる「つけたま」という食べ方もあります。これは、濃厚な味わいが楽しめる人気の食べ方です。
まず、溶き卵を作ります。卵を割って、箸やフォークでよく混ぜます。塩や醤油で味付けをしても良いでしょう。
次に、チキンラーメンを通常通り作ります。ただし、卵は入れずに作ります。
出来上がったチキンラーメンを、先ほど作った溶き卵につけて食べます。麺や具材を溶き卵につけることで、濃厚な味わいを楽しむことができます。
つけたまは、卵が固まらなくても美味しく食べられる方法なので、卵を固めるのが難しいと感じる方にもおすすめです。また、卵の温度や固さを気にする必要がないので、手軽に楽しめるのも魅力です。
卵を固めるための裏技
ここまで、チキンラーメンの卵をきれいに固める基本的な方法をご紹介してきました。しかし、それでもうまくいかない場合や、もっと簡単に作りたい場合のために、いくつかの裏技をご紹介します。
センターチョロチョロ法
この方法は、ブロガーのゲムぼくさんが考案した方法です。黄身のど真ん中をめがけて、黄身が割れないようにやさしくチョロチョロと熱湯を注ぎ続けるという方法です。
黄身の真ん中、つまり卵の山頂に熱湯を落とすことで、お湯が自然と全方位に流れていきます。これにより、白身全体に偏りなくお湯が行き渡り、きれいに固まります。
また、卵全体を熱湯の膜で覆って温めるので、注いだだけで黄身を半熟にでき、白身を早く白くすることができます。ただし、お湯を注ぐ時間が長くなるので、手が疲れやすいという欠点もあります。
レンジを活用する方法
電子レンジを使って、あらかじめ卵を半熟状態にしてからチキンラーメンに入れる方法もあります。
まず、耐熱の小さなお椀に水小さじ2と生卵を入れます。破裂を防ぐため、黄身に箸やフォークで3～5か所穴を開けます。その後、ラップをして、600Wで20～30秒程度加熱します。
白身が白くなり始めたら取り出し、火の通り具合を見ながら追加で加熱し、お好みの固さに調整します。この半熟卵をチキンラーメンのたまごポケットにのせ、熱湯を注ぎます。
この方法なら、卵が固まりにくい環境でも、きれいな半熟卵を楽しむことができます。
鍋を使う方法
鍋を使って、卵をしっかり固める方法もあります。この方法は、より確実に卵を固めたい場合におすすめです。
まず、450ccの水を沸騰させた後、火を弱めて麺を入れます。すぐにたまごポケットに生卵を割り入れ、蓋をして中火に戻します。1分間煮ると、卵がしっかり固まります。
ただし、この方法は麺が煮過ぎて柔らかくなりがちなので、麺の硬さが気になる方は注意が必要です。好みの硬さになったら、すぐに火を止めて器に移しましょう。
チキンラーメンをさらに美味しく楽しむコツ
チキンラーメンは、そのままでも十分美味しいですが、ちょっとしたアレンジを加えることで、さらに美味しく楽しむことができます。ここでは、チキンラーメンをより美味しく食べるためのコツをいくつかご紹介します。
スープの濃さを調整する
チキンラーメンのスープは、お好みの濃さに調整することができます。濃いめが好きな方は、お湯の量を少し減らしてみましょう。逆に、あっさりしたスープが好きな方は、お湯を少し多めに入れるとよいでしょう。
また、スープの素が麺にくっついていることがあるので、お湯を注いだ後、箸でよくかき混ぜることをおすすめします。これにより、スープの素が均一に溶け、美味しさが増します。
トッピングを工夫する
チキンラーメンに様々なトッピングを加えることで、より豊かな味わいを楽しむことができます。
ネギやわかめ、コーン、メンマなどの定番具材はもちろん、キムチや納豆、チーズなどを加えるのもおすすめです。これらのトッピングは、チキンラーメンの味を邪魔せず、むしろ補完し、さらに味わいを深めてくれます。例えば、ネギを加えると香りが豊かになり、わかめを入れると食感が楽しくなります。コーンやメンマは、甘みや歯ごたえを加えてくれるでしょう。
キムチを入れると、ピリ辛で酸味のある味わいが楽しめます。納豆を加えれば、ねばねばした食感と栄養価が上がります。チーズを入れると、コクが出て濃厚な味わいになります。これらのトッピングは、チキンラーメンの基本的な味を邪魔せず、むしろ引き立ててくれるので、ぜひ試してみてください。
調理時間を工夫する
チキンラーメンの美味しさは、調理時間にも大きく左右されます。パッケージに書かれている3分という時間は、あくまで目安です。麺の硬さや卵の固さは、個人の好みによって異なります。
麺をしっかり固めに仕上げたい場合は、2分30秒程度で食べ始めるのがおすすめです。逆に、柔らかめの麺が好きな方は、3分30秒程度待つと良いでしょう。
卵については、半熟が好みの方は2分30秒程度、しっかり固めたい方は3分30秒程度待つと良いでしょう。ただし、これらの時間はあくまで目安なので、自分好みの固さを見つけるまで少しずつ調整してみてください。
食べ方を工夫する
チキンラーメンの楽しみ方は、作り方だけでなく食べ方にもあります。例えば、麺をすすって食べると、スープの香りと味わいがより強く感じられます。また、麺とスープを一緒に口に運ぶと、バランスの取れた味わいを楽しめます。
卵については、麺と一緒に食べると、まろやかな味わいが楽しめます。卵を崩して、スープと絡めて食べるのも美味しい食べ方の一つです。
また、具材を最後まで残さず、スープと一緒に食べきることで、チキンラーメンの味わいを最後まで楽しむことができます。
まとめ
チキンラーメンの卵が固まらない原因は、主に卵の温度、お湯の温度、お湯のかけ方、どんぶりの温度にあります。これらのポイントに気をつけることで、CMのような美しい卵入りチキンラーメンを作ることができます。
卵を常温に戻し、100℃のお湯をゆっくりかけ、どんぶりを温めておくことが重要です。また、トッピングを工夫したり、調理時間や食べ方を自分好みにアレンジすることで、より美味しくチキンラーメンを楽しむことができます。
これらのコツを活かして、あなただけのオリジナルチキンラーメンを作ってみてはいかがでしょうか。きっと、今までにない美味しさに出会えるはずです。
