SHEINで買ってはいけないものまとめ!安全性と品質の注意点も解説!

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SHEINは安くておしゃれな服が買えると人気ですが、実は注意が必要な商品もあります。どんなものに気をつければいいのでしょうか。安全に使うコツはあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

SHEINで避けたい商品

アクセサリー類は要注意

SHEINのアクセサリー類には気をつける必要があります。特にネックレスや指輪、ブレスレットなどの貴金属アクセサリーは注意が必要です。これらの商品からカドミウムや鉛といった有害金属が検出されたケースが報告されているためです。

これらの金属は長期間接触することで神経系へのダメージや骨の健康に悪影響を与える可能性があります。特に鉛は子供の発達に深刻な影響を及ぼすリスクがあるので、子供向けのアクセサリーには特に注意が必要です。

韓国の定期検査では、SHEINのアクセサリーから基準を超えたカドミウムが検出されました。アクセサリーの製造時に品質管理が甘いため、このようなリスクが発生しやすいとされています。

水着・下着は肌トラブルの可能性も

水着や下着も注意が必要な商品です。これらの商品は直接肌に触れるため、素材の安全性が特に重要です。しかし、SHEINの水着や下着から有害物質が検出されたという報告があります。

例えば、2024年7月にSHEINなど中国系の大手通販サイト3社の水着や浮き輪など、主に水遊びで使う商品25点を検査したところ、7点から発がん性物質が確認されたという報告があります。SHEINで販売されていた浮き輪からは基準値の218.5倍、ビーチボールからは基準値の148倍にあたる発がん性物質が検出されました。

また、下着についても注意が必要です。韓国・ソウル市の発表によると、SHEINで販売される女性用パンツ1件から発がん物質である「アリールアミン」が韓国の基準値の2.9倍を超過して検出されたという報告があります。アリールアミンは衣類染色に使われる化学染料で、世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究所では人体発がん物質に分類されるものです。特に、膀胱がんのリスクを高めることが知られています。

このような報告を踏まえると、SHEINの水着や下着を購入する際は十分な注意が必要です。肌に直接触れる商品だけに、安全性には特に気を配る必要があります。

子供服は安全性に不安

子供服も注意が必要な商品カテゴリーです。子供の肌は大人よりも敏感で、有害物質の影響を受けやすいため、安全性の確保が特に重要です。しかし、SHEINの子供服についても安全性に疑問が投げかけられています。

例えば、一部の子供服から有害物質が検出されたという報告があります。また、子供服の縫製が粗雑で、ボタンが取れやすいなどの品質面での問題も指摘されています。子供は大人以上に激しく動き回るため、縫製の甘さは安全面でのリスクにもなりかねません。

さらに、子供服のデザインや素材が年齢に適していないケースも見られます。大人向けの服のデザインをそのまま小さくしただけのような商品や、子供の肌に合わない素材を使用している商品もあるようです。

子供の健康と安全を考えると、SHEINの子供服の購入には慎重になる必要があります。特に乳幼児向けの服や肌着などは、安全性が確認された国内ブランドを選ぶ方が安心でしょう。

靴は品質に疑問符

SHEINの靴も注意が必要な商品です。靴は足の健康に直接影響を与える重要なアイテムですが、SHEINの靴には品質面で問題があるケースが報告されています。

まず、サイズ感の不正確さが指摘されています。「サイズが小さすぎる」「大きすぎる」といったレビューが多く見られます。足にフィットしない靴を履くと、歩きづらかったり靴擦れを起こしたりする可能性があります。

また、素材の品質にも問題があるようです。例えば、SHEINの靴には、プラスチックの柔軟性を高めるために使用される化学物質であるフタル酸エステルが極めて高いレベルで含まれていることが判明しています。一部の商品では法定限度の229倍にも達したという報告もあります。

さらに、耐久性の面でも問題が指摘されています。「数回履いただけで壊れた」「ソールがすぐに剥がれた」といった声も少なくありません。安価な靴は魅力的ですが、すぐに使えなくなってしまっては結局は無駄遣いになってしまいます。

靴は毎日の生活に欠かせないアイテムです。足の健康を守るためにも、SHEINの靴の購入には慎重になる必要があります。特に長時間履く靴や運動用の靴は、品質の確かな国内ブランドを選ぶ方が安心でしょう。

危険性のある理由

有害物質の含有

SHEINの商品に有害物質が含まれている可能性があるのは、主に製造過程での品質管理の問題が原因だと考えられています。低コストで大量生産を行うため、安全性のチェックが十分に行われていない可能性があります。

例えば、衣類の染色に使用される化学物質の中には、人体に有害なものが含まれることがあります。先述のアリールアミンもその一つです。また、プラスチック製品の柔軟剤として使用されるフタル酸エステルも、高濃度で検出されています。

これらの有害物質は、皮膚への接触や吸入によって体内に取り込まれる可能性があります。長期的な曝露は、アレルギー反応や内分泌かく乱、さらには発がんのリスクを高める可能性があります。

特に注意が必要なのは、直接肌に触れる衣類や、口に入れる可能性のある子供向け製品です。これらの商品については、安全性が確認された製品を選ぶことが重要です。

品質のばらつき

SHEINの商品は、品質にばらつきがあることも大きな問題です。同じ商品でも、届いた商品の品質が写真と大きく異なるケースや、同じ商品を複数購入しても品質が一定でないケースが報告されています。

この品質のばらつきは、大量生産と低コスト化を追求するSHEINのビジネスモデルに起因すると考えられています。多くのサプライヤーから商品を仕入れているため、品質管理が行き届いていない可能性があります。

例えば、衣類の縫製が粗雑で、数回の着用や洗濯でほつれてしまうといった声も少なくありません。また、生地の質感や色合いが写真と異なるというケースも多く報告されています。

このような品質のばらつきは、消費者にとっては大きな不満となります。期待していた商品と異なるものが届くことで、時間とお金の無駄になってしまうからです。

品質のばらつきを避けるためには、購入前に商品のレビューをしっかりと確認することが重要です。特に、実際に商品を購入した人の写真付きレビューは参考になります。また、初めて購入する場合は、まずは1点だけ試してみるのも良いでしょう。

サイズ感の不正確さ

SHEINの商品で特に注意が必要なのが、サイズ感の不正確さです。多くの消費者が、商品説明のサイズ表記と実際のサイズが合わないという経験をしています。

この問題は、特に衣類や靴で顕著です。「Mサイズを選んだのに、届いた商品はSサイズくらいの大きさだった」「靴のサイズを普段通りに選んだのに、かなり小さくて履けなかった」といった声が多く聞かれます。

サイズ感の不正確さは、複数の要因が考えられます。まず、SHEINが多くの国で商品を販売しているため、各国のサイズ基準の違いが十分に反映されていない可能性があります。また、大量生産の過程で、サイズの管理が厳密に行われていない可能性もあります。

さらに、SHEINの商品の多くが中国で製造されているため、日本人の体型に合わせたサイズ設定になっていないケースも多いようです。特に、丈の長さや肩幅、ウエストのサイズなどで、日本人の平均的な体型とのズレが生じやすいようです。

このサイズ感の不正確さは、消費者にとって大きな不便を引き起こします。せっかく購入した商品が着られない、または着心地が悪いということになれば、時間とお金の無駄になってしまいます。また、返品や交換の手続きも面倒ですし、国際配送の場合は送料も高額になりがちです。

サイズ選びのミスを避けるためには、以下のような対策が有効です。まず、商品ページに掲載されているサイズ表を必ず確認しましょう。単に「Mサイズ」といった表記だけでなく、具体的な寸法を確認することが重要です。また、自分の体のサイズを正確に把握しておくことも大切です。

さらに、商品のレビューを参考にするのも効果的です。特に、自分と似たような体型の人のレビューは参考になります。「普段Mサイズを着ているけど、この商品はLサイズを選んで丁度良かった」といったコメントは、サイズ選びの貴重な情報源となります。

また、初めて購入する場合は、同じデザインで色違いの商品を複数購入するのではなく、まずは1点だけ試してみるのが賢明です。サイズ感を確認してから、追加で購入するようにしましょう。

安全に買い物するコツ

レビューをしっかりチェック

SHEINで安全に買い物をするためには、商品のレビューをしっかりとチェックすることが非常に重要です。レビューは、実際に商品を購入した人の生の声を知ることができる貴重な情報源です。

特に注目すべきは、写真付きのレビューです。商品ページの写真は加工されている可能性がありますが、ユーザーが投稿した写真は実際の商品の状態を知る上で非常に参考になります。色味や素材感、サイズ感などを確認することができます。

また、レビューの内容も丁寧に読むことが大切です。「思っていたよりも薄手だった」「縫製が雑だった」「洗濯後に縮んでしまった」といったコメントは、商品の品質を判断する上で重要な情報となります。

さらに、レビューの数にも注目しましょう。レビュー数が少ない商品は、まだ十分な評価が得られていない可能性があります。できるだけ多くのレビューがある商品を選ぶことで、より信頼性の高い情報を得ることができます。

ただし、レビューを見る際には注意点もあります。極端に良いレビューや悪いレビューだけでなく、中立的なレビューにも目を通すことが大切です。また、レビューの中には販売者が書いた偽のレビューが含まれている可能性もあるので、総合的に判断することが重要です。

レビューをしっかりとチェックすることで、商品の実際の状態や品質、サイズ感などを事前に把握することができます。これにより、購入後の失敗やトラブルを減らすことができるでしょう。

素材をよく確認

SHEINの商品ページには、通常素材の情報が記載されています。しかし、その情報が不十分だったり、実際の商品と異なる場合があります。特に注意が必要なのは、ポリエステルやナイロンなどの化学繊維です。これらの素材は、肌触りが悪かったり、通気性が悪かったりすることがあります。

また、アクリルやレーヨンなどの素材も、品質にばらつきがあることがあります。これらの素材は、洗濯後に縮んだり、型崩れしやすかったりする傾向があります。特に、デリケートな素材の衣類を購入する際は、レビューをよく確認し、他の購入者の経験を参考にすることが大切です。

さらに、アレルギー反応を引き起こす可能性のある素材にも注意が必要です。例えば、ニッケルを含むアクセサリーや、特定の染料を使用した衣類などが該当します。アレルギーを持っている方は、素材の詳細情報を慎重に確認することをおすすめします。

返品・交換ポリシーを把握

SHEINの返品・交換ポリシーは、一見すると柔軟に見えますが、実際にはいくつかの注意点があります。まず、返品・交換の期間は商品受け取りから45日以内と定められています。この期間を過ぎると、返品・交換が難しくなる可能性があります。

また、返品・交換の条件として、商品が未使用・未洗濯で、タグが付いたままであることが求められます。これは、衣類や靴などを試着した後に返品することが難しいことを意味します。特に、サイズや色味が気になる商品を購入する際は、この点に注意が必要です。

さらに、返品・交換の送料は基本的に購入者負担となります。海外発送の場合、この送料が予想以上に高額になることがあります。そのため、少額の商品の場合、返品・交換のコストが商品価格を上回ってしまう可能性もあります。

返金に関しても、処理に時間がかかることがあります。SHEINの返金処理は、商品が返送先に到着してから開始されるため、全体的なプロセスに1〜2週間ほどかかることがあります。急ぎの返金が必要な場合は、この点も考慮に入れる必要があります。

意外と知られていないSHEINのリスク

個人情報の取り扱い

SHEINの個人情報の取り扱いについては、一部で懸念の声が上がっています。オンラインショッピングでは必然的に個人情報を提供する必要がありますが、SHEINの場合、その情報がどのように管理・使用されているかが不透明だという指摘があります。

特に、クレジットカード情報のセキュリティについては注意が必要です。SHEINは安全性を謳っていますが、過去にハッキング被害に遭ったことがあります。そのため、可能であれば、PayPalなどの第三者決済サービスを利用することをおすすめします。

また、SHEINのアプリを使用する際は、アプリに与える権限にも注意が必要です。一部のユーザーから、アプリが必要以上の権限を要求するという報告があります。例えば、位置情報や連絡先へのアクセスなど、ショッピングに直接関係のない情報へのアクセス許可を求められることがあります。

環境への影響

SHEINのビジネスモデルは、いわゆる「ファストファッション」の典型例です。低価格で大量生産・大量消費を促すこのモデルは、環境に大きな負荷をかけていると指摘されています。

まず、生産過程での環境負荷が挙げられます。SHEINの商品の多くは、環境基準が比較的緩い国々で生産されています。そのため、生産時に使用される化学物質や廃水の処理が適切に行われていない可能性があります。

また、商品の品質が低いことも環境問題につながります。すぐに破れたり、変形したりする商品は、結果的に廃棄物を増やすことになります。特に、合成繊維を多用した衣類は、自然分解されにくく、マイクロプラスチック問題の一因となっています。

さらに、SHEINの返品システムも環境への負荷を増大させる要因となっています。返品された商品の多くが再販されずに廃棄されているという報告もあります。これは、資源の無駄遣いにつながるだけでなく、廃棄物処理の問題も引き起こしています。

SHEINを上手に活用するには

おすすめの商品カテゴリー

SHEINを利用する際は、リスクの低い商品カテゴリーを選ぶことが賢明です。例えば、アウターウェアやバッグ、スカーフなどのアクセサリー類は比較的安全に購入できる傾向があります。これらの商品は、直接肌に触れる機会が少なく、有害物質のリスクも比較的低いです。

また、トレンド感のある小物類も良い選択肢です。例えば、ヘアアクセサリーやサングラス、ベルトなどは、品質の問題が生じても健康への影響が少なく、比較的安心して購入できます。これらの商品は、流行のスタイルを手軽に取り入れたい場合に適しています。

一方で、基本的なアイテムや長期間使用する予定の商品は、品質の確かな他のブランドで購入することをおすすめします。例えば、ベーシックなTシャツやジーンズ、下着類などは、耐久性や肌触りが重要になるため、SHEINよりも信頼できるブランドを選ぶ方が良いでしょう。

賢い使い分け方

SHEINを上手に活用するには、他のブランドとの賢い使い分けが鍵となります。例えば、特別なイベントや一時的な流行のために購入する衣装には、SHEINの商品を選ぶのも一つの方法です。これらは長期間使用する予定がないため、多少品質が劣っていても大きな問題にはなりにくいです。

また、自分のスタイルを探る段階にある人にとっても、SHEINは良い選択肢となり得ます。様々なスタイルを低コストで試すことができるため、自分に合うファッションを見つけるのに役立ちます。ただし、気に入ったスタイルが見つかったら、より品質の高いブランドで同様のアイテムを購入することをおすすめします。

さらに、SHEINの商品をレイヤリングや小物使いに活用するのも良い方法です。例えば、品質の確かなベーシックアイテムの上に、SHEINのトレンド感のある薄手のカーディガンを羽織るなど、リスクを最小限に抑えながらファッションを楽しむことができます。

最後に、SHEINを利用する際は、必ず商品のレビューをチェックし、実際の着用感や品質について他の購入者の意見を参考にすることが大切です。また、初めて購入する際は、少量から始めて、自分に合うかどうかを確認してから追加購入するなど、慎重なアプローチを心がけましょう。

まとめ

SHEINは魅力的な価格とトレンド感のある商品ラインナップで人気を集めていますが、同時にいくつかのリスクも存在します。特に、アクセサリー類、水着・下着、子供服、靴などは注意が必要です。これらの商品には、有害物質が含まれている可能性や品質の問題があることがあります。

安全に買い物をするためには、商品のレビューをしっかりチェックし、素材をよく確認することが大切です。また、返品・交換ポリシーを把握しておくことも重要です。個人情報の取り扱いや環境への影響といった、意外と知られていないリスクにも注意を払う必要があります。

SHEINを上手に活用するには、リスクの低い商品カテゴリーを選び、他のブランドと賢く使い分けることがポイントです。トレンド感のある小物類や、特別なイベント用の衣装などに利用するのが良いでしょう。一方で、基本的なアイテムや長期間使用する予定の商品は、品質の確かな他のブランドで購入することをおすすめします。

結局のところ、SHEINでの買い物は、そのメリットとデメリットを十分に理解した上で、慎重に行うことが大切です。安さだけに惑わされず、安全性と品質を重視し、自分のニーズに合った賢い選択をすることが、満足のいく買い物につながります。

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