MacにWindowsを入れるって、一石二鳥な感じがしますよね。でも、実はデメリットもあるんです。知らずに始めると、後悔する可能性も。そこで、MacにWindowsを入れる際のデメリットをまとめてみました。
ストレージ容量が減る
MacにWindowsを入れると、内蔵ストレージの容量がガッツリ減ってしまいます。これは避けられない問題です。Windowsをインストールするには、最低でも64GB以上の空き容量が必要になります。でも、快適に使うなら128GB以上の空き容量を確保しておくのがおすすめです。
必要な容量
Windowsのインストールだけでなく、アプリケーションやデータファイルの保存にも容量が必要になります。例えば、MacBookの内蔵ストレージが256GBしかない場合、Windowsとそのアプリケーションに100GB以上を割り当てることになるでしょう。これは、MacOSで使える容量が半分以下になってしまうということです。
容量不足の影響
ストレージ容量が減ると、MacOSでの作業にも影響が出てきます。写真や動画、音楽ファイルの保存が難しくなったり、大きなアプリケーションをインストールできなくなったりすることも。ストレージ容量が少ないと、システムの動作も遅くなる可能性があります。
パフォーマンスへの影響
WindowsをMacで動かすと、思ったより動作が重くなることもあります。MacとWindowsは異なるOSで、それぞれが最適化された独自のハードウェア環境を持っています。そのため、Mac上でWindowsを動かすと、いくつかのパフォーマンス上の課題が生じる可能性があります。
処理速度の低下
MacのハードウェアリソースをWindowsとMacOSで共有することになるので、特にリソースを多く消費するアプリケーションを使用する場合、パフォーマンスの低下を引き起こす可能性があります。例えば、高性能なゲームやビデオ編集ソフトウェアを使用すると、Macのハードウェアリソースが限界まで押し上げられ、結果として動作が遅くなることがあります。
グラフィック性能の制限
WindowsアプリケーションがMacのグラフィックスカードやプロセッサの特性を完全には活用できないこともあります。例えば、ある写真編集ソフトウェアがWindowsでしか利用できない場合、Mac上のWindowsで動かすと、レンダリング速度が遅くなったり、動作が不安定になったりすることがあります。
セキュリティリスクの増加
MacにWindowsを入れると、セキュリティ面でも注意が必要になります。MacOSは比較的セキュリティ面に優れていますが、Windowsはより多くのウイルスやマルウェアのターゲットとなりやすいのです。
ウイルス感染のリスク
WindowsはMacよりもウイルス感染のリスクが高いと言われています。これは、Windowsの普及率が高いため、サイバー攻撃の標的になりやすいからです。MacにWindowsをインストールすることで、このリスクをMacにも持ち込むことになります。
データ保護の課題
MacとWindows間でデータを共有する際、セキュリティの設定が適切でないと、重要なデータが漏洩するリスクがあります。また、WindowsからMacのファイルにアクセスできるようになるため、Windowsが感染した場合、Macのデータも危険にさらされる可能性があります。
互換性の問題
MacのハードウェアとWindowsソフトウェアの相性、意外と難しいんです。特に、最新のM1チップを搭載したMacでは、Windowsとの互換性に課題があります。
ドライバーの問題
WindowsをMacで動かす際、一部のハードウェアドライバーが正常に機能しないことがあります。例えば、MacのカメラやオーディオデバイスがWindows上で認識されなかったり、正常に動作しなかったりすることがあります。これは、MacのハードウェアがWindows用に最適化されていないためです。
周辺機器の制限
MacにWindowsをインストールしても、全ての周辺機器が使えるわけではありません。特に、Mac専用に設計された周辺機器は、Windows環境では動作しないことがあります。例えば、一部のプリンターやスキャナー、外付けハードディスクなどが、Windows上で認識されなかったり、機能が制限されたりする可能性があります。
起動と切り替えの手間
WindowsとmacOSの行き来、思ったより面倒かもしれません。Boot Campを使ってWindowsをインストールした場合、OSを切り替えるたびに再起動が必要になります。
再起動の必要性
MacOSからWindowsに切り替える際、毎回コンピューターを再起動する必要があります。これは、作業の流れを中断させ、時間を無駄にしてしまう可能性があります。例えば、MacOSで作業中にWindows専用のソフトを使いたくなった場合、全ての作業を保存して再起動しなければなりません。
スムーズな切り替えの難しさ
再起動のたびに、使用していたアプリケーションを全て閉じる必要があります。これは、複数のアプリケーションを同時に使用する作業では特に不便です。また、再起動にかかる時間も無視できません。高速なSSDを搭載したMacでも、OSの切り替えには1分以上かかることがあります。
アップデートとメンテナンスの負担
二つのOSを管理するって、結構大変なんです。MacOSとWindowsの両方をアップデートし、メンテナンスする必要があります。これは、時間と労力を要する作業になります。
二重のアップデート作業
MacOSとWindowsの両方で定期的なアップデートが必要になります。これは、セキュリティパッチや新機能の追加のために重要ですが、二つのOSを管理することで、アップデートの頻度も倍になります。特に、大型のアップデートの場合、それぞれのOSで長時間の作業が必要になることもあります。
トラブル対応の複雑化
二つのOSを使用することで、トラブルシューティングも複雑になります。例えば、ハードウェアの問題が発生した場合、それがMacOS側の問題なのか、Windows側の問題なのかを切り分ける必要があります。また、OSの更新後に予期せぬ問題が発生した場合、どちらのOSが原因なのかを特定するのも難しくなります。
コストの増加
タダじゃないんです、Windowsを入れるのも。MacにWindowsをインストールするには、追加のコストがかかることがあります。これは、初期費用だけでなく、長期的なコストも考慮する必要があります。
Windowsライセンス料
MacにWindowsをインストールするには、正規のWindowsライセンスが必要です。Windows 10 HomeやProのライセンスを購入する必要があり、これは追加の出費となります。また、将来的なWindowsのバージョンアップにも費用がかかる可能性があります。
仮想化ソフトの費用
Boot Camp以外の方法でWindowsを使用する場合、仮想化ソフトウェアが必要になることがあります。例えば、ParallelsやVMwareなどの仮想化ソフトウェアを購入する必要があります。これらのソフトウェアは定期的なアップデートが必要で、継続的なコストがかかります。
まとめ
MacにWindowsを入れるメリットは確かにありますが、これらのデメリットも考慮に入れて決断しましょう。ストレージ容量の減少、パフォーマンスへの影響、セキュリティリスクの増加、互換性の問題、起動と切り替えの手間、アップデートとメンテナンスの負担、そしてコストの増加。自分の使い方に本当に必要かどうか、よく考えてみてくださいね。
