立志式は子どもの成長を祝う大切な機会です。どんな言葉を贈ればいいか迷うことも多いでしょう。ここでは、心に響く手紙やメッセージの書き方のコツと、参考になる例文をご紹介します。
立志式の手紙・メッセージを書くときのポイント
子どもの成長を具体的に振り返る
立志式の手紙を書く際に大切なのは、お子さんの成長をしっかりと振り返ることです。生まれたときから今までの様子を思い出してみましょう。赤ちゃんだった頃の愛らしい姿、幼稚園や保育園での楽しかった思い出、小学生時代の活発だった様子など、具体的なエピソードを交えて書くと、より心に響くメッセージになります。
例えば、「小さい頃はよく転んでいたけれど、今では立派に成長して、周りの人たちを笑顔にしてくれるようになりましたね」といった具合に、具体的な成長の様子を伝えると良いでしょう。
将来への期待と励ましを込める
お子さんの未来に対する期待や励ましの言葉も、立志式の手紙には欠かせません。ただし、プレッシャーにならないよう、温かい言葉で伝えることが大切です。「これからの人生では、きっと多くの挑戦や困難があると思います。でも、あなたならきっと乗り越えられると信じています」といった言葉で、お子さんの可能性を後押ししましょう。
感謝の気持ちを伝える
立志式の手紙は、お子さんへの感謝を伝える良い機会でもあります。「生まれてきてくれてありがとう」「あなたの笑顔に毎日元気をもらっています」など、素直な気持ちを伝えましょう。感謝の言葉は、お子さんの自己肯定感を高める効果があります。
息子への立志式メッセージ例文
活発な息子へのメッセージ
「○○へ
いつも元気いっぱいで、周りを明るく照らす笑顔が素敵な○○。外で遊んでいるときも、転んで怪我をしても、すぐに立ち上がって走り出す姿に、いつも勇気をもらっています。
小学生の頃は、落ち着きがなくて心配したこともありましたが、今ではすっかり大人びて、落ち着いた様子を見せてくれるようになりましたね。14歳になり、自分で物事を考え、行動するようになった今、自由を楽しむことと、それに伴う責任の大きさを少しずつ理解していることでしょう。
これからの人生では、行動に移す前に、その結果をよく考え、どんな影響があるかをよく考えることが大切です。それがこれからのあなたを支える力となるはずです。○○の行動力と思考力を併せ持つ姿勢で、これからの人生を自分らしく築いていってください。
いつも、あなたの幸せを心から願っています。
愛するお父さんとお母さんより」
このメッセージ例では、息子の活発な性格や成長の様子を具体的に振り返りながら、これからの人生に向けての励ましの言葉を贈っています。息子の良いところを認めつつ、これからの成長への期待を込めた温かいメッセージとなっています。
真面目な息子へのメッセージ
「○○へ
小さい頃から、兄としての役割を自然と担い、時には厳しくも励ましてきた○○。常に努力を続け、前向きな姿勢で頑張ってきた姿を見てきました。その努力は○○の成長に大きく影響し、見事な成果となっています。
これからの人生で、多くの挑戦や試練が○○を待ち受けているでしょう。しかし、その障害も、○○の持つ努力と忍耐で乗り越えられると私たちは確信しています。困難に直面したときは、いつでも私たちが支えるので、自信を持って新たな挑戦をしてください。
○○の真面目さと責任感は、きっとこれからの人生でも大きな強みとなるはずです。ただ、時には肩の力を抜いて、周りの人と楽しむ時間も大切にしてくださいね。バランスの取れた生活が、さらなる成長につながります。
いつも誇りに思っています。これからも自分らしく、輝き続けてください。
愛するお父さんとお母さんより」
この例文では、真面目で責任感のある息子の性格を認めつつ、バランスの取れた生活の大切さにも触れています。努力を重ねてきた息子への感謝と、これからの人生への期待が込められたメッセージとなっています。
娘への立志式メッセージ例文
優しい性格の娘へのメッセージ
「○○へ
いつも周りに気を使い、自分の感情を大切にできる内向的な性格の○○。人の話を最後まで聞き、理解しようとする姿勢は、多くの人にとって心地よい安らぎを与えています。
自分の意見をなかなか言い出せないことが心配の種でしたが、友人からの「○○ちゃんはいつも私の話を最後まで聞いてくれる」という言葉を聞いて、○○の優しさと強さを改めて知りました。
これから大人になるにつれて、自分の意見をしっかりと伝える場面も増えてきます。そんな時は、自分の内に秘めた思いを恐れずに声に出してみてください。これまでの経験はすべて○○を支え、導く貴重な財産です。
自信を持って、これからも自分の道を歩んでいってください。いつでもあなたを全力で支えています。
愛するお母さんより」
この例文では、娘の優しい性格を認めつつ、自分の意見を伝えることの大切さにも触れています。内向的な性格を長所として捉え、それを活かしながら成長していってほしいという願いが込められています。
頑張り屋の娘へのメッセージ
「○○へ
小さい頃から何事にも一生懸命取り組む○○。困難にぶつかっても、諦めずに頑張り続ける姿に、いつも感心させられています。
勉強も部活動も両立させ、時には疲れて涙を流すこともありましたね。でも、そんな時も「もう少し頑張ってみる」と言って立ち上がる○○の強さに、私たちは何度も勇気をもらいました。
14歳になった今、これからはさらに多くの選択や決断をする機会が増えていくでしょう。時には迷うこともあるかもしれません。でも、○○ならきっと自分の道を見つけられると信じています。
頑張ることも大切ですが、時には休むことも必要です。周りの人に頼ることも恥ずかしいことではありません。困ったときは、いつでも私たちに相談してくださいね。
あなたの頑張る姿に、いつも励まされています。これからも自分らしく、輝き続けてください。
愛するお父さんとお母さんより」
この例文では、頑張り屋の娘の姿勢を認めつつ、休むことの大切さや周りの人に頼ることの重要性にも触れています。娘の努力を認めながら、バランスの取れた生活を送ってほしいという願いが込められています。
立志式の手紙を書くときの注意点
長すぎず、短すぎない適度な長さに
立志式の手紙を書く際は、長さにも注意が必要です。長すぎると読むのが大変になりますし、短すぎると伝えたいことが十分に伝わらない可能性があります。
適度な長さの目安は、A4用紙1枚程度です。この長さであれば、子どもの成長を振り返り、将来への期待を込め、感謝の気持ちを伝えるのに十分な文章量となります。
また、段落を適切に分けることも大切です。1つの段落が長くなりすぎないよう、内容ごとに適切に区切りましょう。読みやすさを意識することで、子どもも最後まで読んでくれる可能性が高くなります。
読みやすい文字で丁寧に書く
手書きで手紙を書く場合は、読みやすい文字で丁寧に書くことが大切です。特に、普段あまり手書きをしない方は、下書きを作ってから清書するのがおすすめです。
文字の大きさは、小さすぎず大きすぎず、適度な大きさを心がけましょう。また、漢字と仮名のバランスにも気を付けると、より読みやすい文章になります。
もし、手書きに自信がない場合は、パソコンで作成してプリントアウトする方法もあります。その場合も、フォントの種類や大きさに気を配り、読みやすさを意識しましょう。
まとめ:心のこもった言葉で子どもの成長を祝おう
立志式の手紙は、子どもの成長を祝い、これからの人生への期待を込める大切な機会です。子どもの個性や成長の様子を具体的に振り返り、温かい言葉で励ましの気持ちを伝えましょう。長すぎず短すぎない適度な長さで、読みやすい文字で書くことを心がけ、心のこもった言葉で子どもの門出を祝福してください。