※この記事は2026年9月1日時点の最新情報に更新しています。
2024年から2025年にかけて、日本中を騒がせた「令和の米騒動」。
スーパーから米が消えたり、5kgで4,000円を超えたり、「このまま米は高級品になってしまうのでは?」と感じた人も多かったのではないでしょうか。
ところが2026年夏になって、状況は大きく変わってきました。
農林水産省が2026年8月28日に公表した最新のPOSデータでは、全国約1,000店舗のスーパーにおける米の平均販売価格は、
5kgあたり3,156円(税込)
まで下がっています。
前年同期の3,776円から620円、率にして16.4%の値下がりです。
さらに令和8年産の新米も出始め、玄米30kgで1万4,000円台の商品も実際に登場しています。
2025年までの「米が足りない」という騒動から一転して、2026年後半は「米が余るのではないか」という、まったく逆の問題まで見え始めました。
先に結論:2026年9月の新米30キロはいくら?
2026年9月現在、令和8年産の新米30kgについては、一般的な玄米なら1万4,000円~1万7,000円前後から探せるようになってきました。
| 現在の目安 | 価格 |
|---|---|
| スーパーの米平均 | 3,156円 / 5kg |
| 30kg単純換算 | 18,936円 |
| 新米・一般的な玄米30kg | 14,000~17,000円前後 |
| 人気銘柄・産地直送など | 15,000~20,000円前後 |
| 高級ブランド・特別栽培など | 20,000円超もあり |
ただし注意したいのは、スーパーの「5kg」は通常精米された白米で、30kgの商品は玄米で売られているケースが多いことです。
玄米30kgを精米すると重量はおおむね1割程度減るため、白米5kg×6袋と玄米30kgは単純比較できません。
スーパーの米は5kg平均3,156円まで下落
まず、現在の米価格を確認してみましょう。
農林水産省が全国約1,000店舗のスーパーを対象に集計しているKSP-POSデータでは、2026年8月17日~23日の平均価格は5kgあたり3,156円でした。
- 2026年8月3日~9日:3,220円
- 2026年8月10日~16日:3,191円
- 2026年8月17日~23日:3,156円
2週連続で3,200円を下回っています。
さらに内訳を見ると、
- 銘柄米:3,175円 / 5kg
- ブレンド米など:3,061円 / 5kg
- 全体平均:3,156円 / 5kg
となっています。
2025年秋には4,000円を超える水準が続いていたことを考えると、かなり景色が変わってきました。
2026年産の新米は5kg「2,000円台」も登場
さらに注目したいのが令和8年産の新米です。
2026年8月には、長崎市のスーパーで長崎県産コシヒカリの新米が5kg 2,980円で販売されたことが報じられています。
もちろん全国すべての新米が2,000円台になったわけではありません。
それでも2025年には「新米5kgが4,000円台」という価格が珍しくなかったことを考えると、大きな変化です。
2024~2025年 米が足りない ↓ 業者・消費者が確保を急ぐ ↓ 価格上昇 ↓ 5kg 4,000円超 2026年 在庫が回復 ↓ 新米も市場へ ↓ 販売競争 ↓ 3,000円前後の商品が増える
「令和の米騒動」は、明らかに次の段階へ入りつつあります。
令和8年産・新米30kgの実際の販売価格
では、この記事の本題である「新米30キロはいくらなのか?」を見てみましょう。
2026年9月時点では、すでに各地で令和8年産新米の予約販売が始まっています。
JA津安芸:コシヒカリ玄米30kg 14,500円
三重県のJA津安芸では、2026年8月27日から令和8年産新米玄米の予約を開始しています。
- 津安芸コシヒカリ玄米30kg:14,500円
- 特別栽培米コシヒカリ玄米30kg:16,500円
という価格です。
富山県産コシヒカリ玄米30kg 14,650円の例も
富山県産コシヒカリでも、令和8年産の玄米30kgを14,650円で予約販売している農家があります。
新潟県産コシヒカリ30kgも1万4,000円台
ホームセンターのネット予約では、令和8年産新潟県産コシヒカリ玄米30kgが12,500円+送料1,950円という例もあります。
送料まで含めれば14,450円です。
つまり、以前この記事で予想していた「一般的なコシヒカリ30kgで22,000~30,000円」という価格帯より、現在の実売価格はかなり下へ動いています。
もちろん高級ブランド米、特別栽培米、農薬や肥料を抑えた米、送料込みの産地直送などでは2万円を超える商品もあります。
したがって2026年9月現在は、
| 令和8年産・玄米30kg | 価格目安 |
|---|---|
| 安めの商品・予約品 | 13,000~15,000円程度 |
| 一般的なコシヒカリなど | 14,000~17,000円程度 |
| 産地・栽培方法にこだわった商品 | 17,000~25,000円程度 |
| 高級ブランド・特殊栽培など | 30,000円前後もあり |
くらいの非常に幅広い相場になっています。
なぜ米が急に安くなってきたのか?
大きな理由のひとつが、米の在庫が急速に回復していることです。
農林水産省によると、2026年7月末の民間在庫は162万玄米トン。
前年同月より70万トンも多い状態です。
6月末には194万トンあり、こちらも前年より72万トン多い状態でした。
2024~2025年の米騒動では、「米が十分に流通していない」という不安そのものが価格上昇を加速させました。
現在はそれが逆回転しています。
在庫が増える ↓ 卸や小売が慌てて確保しなくなる ↓ 高値での争奪戦が弱まる ↓ 前年産米の在庫も残る ↓ そこへ新米が入ってくる ↓ 値下げ圧力が強くなる
2026年は「米不足」から「米余り」になる?
ここからが、2026年版「令和の米騒動」でいちばん重要なところです。
2026年6月末時点の作付意向では、主食用米の作付面積は136万ヘクタールとなりました。
農林水産省によると、平均的な収量になった場合、令和8年産の主食用米生産量は約732万トン相当になります。
一方、需要量見通しの上限は711万トンです。
単純に比較すると、生産側が需要見通しの上限を約21万トン上回る計算になります。
もちろん実際の収穫量は、猛暑、台風、高温障害、地域ごとの作柄などによって変わります。
それでも、2025年までとは市場の前提が明らかに変わっています。
2024~2025年 「米が足りないのでは?」 ↓ 2026年 「作りすぎ・在庫過多にならないか?」
という逆の心配が出てきたわけです。
令和の米騒動は終わったのか?
個人的には、「米不足による令和の米騒動」はかなり収束に向かっていると考えてよさそうです。
ただし、「米をめぐる問題そのもの」が終わったわけではありません。
むしろ次に心配されるのは、価格が下がりすぎることです。
米不足 ↓ 価格高騰 ↓ 「もっと米を作ろう」 ↓ 生産量増加 ↓ 在庫増加 ↓ 米余り ↓ 価格下落 ↓ 農家の採算悪化 ↓ 作付け減少 ↓ 数年後に再び米不足
こうした大きな振り子が起きれば、結局は米の価格が安定しません。
消費者にとっては米が安くなるほどありがたいのですが、農家が赤字になって作る人がいなくなれば、数年後にそのツケが返ってきます。
本当に必要なのは、
農家が作り続けられて、消費者も無理なく買える価格
に落ち着くことなのでしょう。
2026年9月、30kgは今買うべき?
2025年の米不足時には、「売っているのを見つけたら買っておこう」という行動にも合理性がありました。
しかし2026年9月現在は、状況が違います。
在庫は前年より大幅に増え、これから東北や新潟など主要産地の新米も本格的に出てきます。
そのため、米不足を恐れて30kg、60kgと急いで買いだめする必要性はかなり低くなったと考えます。
30kgを買うなら、
- 玄米で保存できる
- 家族で無理なく消費できる
- 1万4,000~1万6,000円程度など納得できる価格が見つかった
- 送料込みの価格を確認した
- 精米後に重量が減ることを理解している
といった条件を満たしたときで十分でしょう。
30kg買うなら玄米がおすすめ
30kgをまとめて購入する場合は、白米より玄米で購入して必要な分だけ精米する方法と相性が良いです。
白米は精米した時点から酸化が進み、時間とともに風味が落ちていきます。
玄米なら白米より保存しやすく、
玄米30kgを購入 ↓ 5kgだけ精米 ↓ 食べ終わる ↓ 次の5kgを精米
という使い方ができます。
近所にコイン精米機がある家庭なら、30kg購入との相性はかなり良いでしょう。
逆に白米30kgの買いだめは慎重に
安いからといって、白米を30kgまとめて買えば必ず得になるとは限りません。
特に夏から初秋は気温と湿度が高いため、保存状態によっては味が落ちたり、虫が発生したりすることがあります。
- 直射日光を避ける
- 高温多湿を避ける
- 密閉容器を利用する
- 可能なら冷暗所・冷蔵庫で保存する
- 一度に大量に精米しない
といった保存対策も重要です。
秋まで待てば、もっと安くなる?
これは今後かなり注目したいポイントです。
9月から10月にかけて、新潟、東北、北陸など主要産地の新米が本格的に流通します。
現在は、
- 前年より民間在庫が多い
- 2026年産米の作付面積も大きい
- 新米がこれから本格流入する
- 前年産米も売り切る必要がある
という状況です。
平年並みの収穫量になれば、秋にかけて価格競争がさらに強くなる可能性があります。
一方で、猛暑や台風、高温障害などで作柄が悪化すれば、特定産地や高品質米については価格が上がる可能性もあります。
したがって現在は、
必要な分だけ買いながら、新米価格を観察する
くらいが最も無難ではないでしょうか。
2026年版・お米を安く買うコツ
① 5kg価格だけでなく30kg価格も見る
スーパーでは5kg単位が一般的ですが、JA、農家直送、ホームセンターなどでは玄米30kgがかなり安く販売されることがあります。
家族で消費量が多い家庭なら、30kg単位も比較してみましょう。
② 「送料込み」で比較する
米は重いため、通販では送料の影響がかなり大きくなります。
本体価格が12,500円でも送料が2,000円なら、実質14,500円です。
必ず最終的な支払総額で比較しましょう。
③ 玄米と白米を区別する
「30kgで1万4,000円!」と書かれていても、それが玄米なのか精米済み白米なのかで意味が変わります。
玄米30kgは精米するとおおむね27kg程度になるため、白米との価格比較では精米歩留まりも考えましょう。
④ ふるさと納税は定期便も便利
30kgを一度に受け取ると保存場所に困る場合は、10kg×3回、5kg×6回などの定期便も便利です。
一度に大量の白米を置かずに済むため、鮮度管理もしやすくなります。
よくある質問
2026年の新米30kgはいくらくらいですか?
2026年9月現在、一般的な令和8年産玄米30kgでは1万4,000~1万7,000円前後の販売・予約例が見られます。産地や品種、栽培方法、送料によって大きく変わります。
現在の米5kgの平均価格はいくらですか?
農林水産省が2026年8月28日に公表した全国スーパーのPOSデータでは、8月17日~23日の平均販売価格は5kgあたり3,156円(税込)です。
米はこれからもっと安くなりますか?
在庫増加と新米の本格流通は値下がり要因ですが、収穫量や天候、品質、流通量によって変わるため断定はできません。2026年秋は価格動向を確認しながら必要量を購入する方法が無難です。
30kg買うなら玄米と白米のどちらがおすすめですか?
長期間保存するなら、玄米で購入して必要な分だけ精米する方法が向いています。すぐに消費できる家庭なら白米でも問題ありません。
令和の米騒動はもう終わりましたか?
2024~2025年のような米不足と価格高騰は収束方向にあります。一方で2026年は在庫増加や生産量増加による価格下落が進んでおり、今度は農家の採算や将来の生産量が新たな問題になる可能性があります。
まとめ:令和の米騒動は「不足」から「余剰」へ
2026年9月現在、令和の米騒動は大きな転換点を迎えています。
- スーパー平均価格は5kg 3,156円
- 前年同期より16.4%下落
- 新米コシヒカリ5kg 2,980円の販売例も登場
- 令和8年産玄米30kgは1万4,000円台の販売例が複数登場
- 2026年7月末の民間在庫は162万トン
- 前年より70万トン多い
- 現在の作付面積を平均収量で計算すると、主食用米は約732万トン相当
2025年までのテーマは、
「米がない。高い。どうやって確保するか」
でした。
しかし2026年後半は、
「米はある。どこまで価格が下がるのか。そして農家は作り続けられるのか」
という問題へ変わりつつあります。
ある意味では、これが「令和の米騒動・第二幕」なのかもしれません。
消費者としては米が安くなるのはありがたいことです。
しかし日本の主食である以上、「安ければ安いほど良い」だけでもありません。
農家が作り続けられる価格と、消費者が無理なく購入できる価格。
2026年秋は、その新しい落としどころを探す時期になりそうです。
参考情報
- 農林水産省「スーパーでの販売数量・価格の推移(KSP-POSデータ全国・週次)」2026年8月28日公表
- 農林水産省「令和8年7月の米穀流通の動向」2026年8月28日公表
- 農林水産省「主食用米、戦略作物等の作付意向及び作付状況等について」
- JA津安芸「令和8年産新米玄米予約開始について」
- NBC長崎放送「新米の価格に変化 長崎県産コシヒカリ5キロ2980円」

