大阪の老舗遊園地「ひらかたパーク」を盛り上げる「ひらパー兄さん」。初代から現在まで、個性豊かなキャラクターが園の魅力を伝え続けています。歴代の兄さんたちの魅力と、ファンを虜にする秘密に迫ります。
歴代ひらパー兄さんを振り返る
初代・2代目:ブラックマヨネーズ小杉竜一
ひらかたパークの宣伝を担うキャラクター「ひらパー兄さん」の初代を務めたのは、ブラックマヨネーズの小杉竜一さんです。小杉さんは京都府出身ですが、お父様が京阪電鉄関連のお仕事をされていたこともあり、子どもの頃からひらパーによく訪れていたそうです。
2009年、小杉さんはひらパーのイメージキャラクター「ひらパー兄さん」に就任しました。CMやポスターでの活躍は瞬く間に話題となり、関西を中心に大きな反響を呼びました。小杉さんの親しみやすい人柄と、ユーモアたっぷりのキャラクターは、多くのファミリー層や子供たちの心をつかみました。
当初1年契約だったひらパー兄さんですが、小杉さんの人気は絶大で、契約更新の話も出ていたようです。しかし、ここで思わぬ展開が待っていました。相方の吉田敬さんが、小杉さんのユニバーサルスタジオジャパン好きを暴露し、テーマパーク二股疑惑を展開したのです。吉田さんは「自分のほうがひらパー兄さんに相応しいのでは?」と主張。
この二人のひらパー兄さんを巡る争いは、ゲストも巻き込む「ひらパー兄さん総選挙」にまで発展しました。2010年7月、2代目のひらパー兄さんを決める総選挙が開催されたのです。立候補者はもちろん、ブラックマヨネーズの小杉竜一さんと吉田敬さん。
投票期間中、ひらかたパークに訪れたゲストに投票権が与えられました。二人は本気モード全開。実際に公約を掲げたり、選挙ポスターを制作したり、街頭演説を行ったりと、大盛り上がりの選挙戦が繰り広げられました。関西ではちょっとした社会現象にもなりましたね。
そして、投票の結果選ばれたのは…小杉竜一さん!見事、ひらパー兄さんの座を守り抜きました。こうして小杉竜一さんは2009年から2013年まで、ひらパー兄さんとして活躍し続けたのです。
3代目:岡田准一の「超ひらパー兄さん」
2013年、ブラマヨ小杉さんのひらパー兄さん引退後、新たなひらパー兄さんとして選ばれたのは、なんとV6(当時)の岡田准一さんでした。岡田准一さんが大阪府枚方市出身であることから、ひらかたパークが直々にオファーをしたそうです。
岡田准一さんは、ひらかたパークのイメージキャラクターである「超ひらパー兄さん」に就任。「超」がつくだけあって、その活躍ぶりは前代未聞のものでした。
岡田さんの「超ひらパー兄さん」としての特徴は、親指を顔の横に向けたポーズを取り「~です。~でございます」という意味の「おま!」というセリフ。この独特な決め台詞は、瞬く間に人気を博し、ファンの間で流行語のようになりました。
さらに2014年には、ひらかたパークの年間来場者数100万人を目指すという大きな目標が掲げられました。そこで岡田准一さん扮する超ひらパー兄さんは、なんと園長に就任したのです。
ただし、この園長就任には条件がありました。年間入場者数が100万人に達しなければ、超ひらパー兄さんも園長も解任されるというのです。プレッシャーのかかる条件でしたが、岡田園長は持ち前の明るさとカリスマ性で、この難題に立ち向かいました。
そして、2014年4月~2015年3月の期間で、見事年間入場者数100万人を達成。園長の宣伝効果も相まって、ひらかたパークは大きな盛り上がりを見せました。これにより岡田園長の任期は延長されることになりました。
ちなみに、「園長が延長」というダジャレから生まれた「岡田園長の延長コード」は、ひらかたパーク内でグッズとして販売され、大きな話題を呼びました。岡田准一さんの人気と、ひらかたパークの遊び心が見事にマッチした瞬間でしたね。
ひらパー兄さんの人気の秘密
シュールなCMとポスター
ひらパー兄さん、特に岡田准一さん演じる超ひらパー兄さんの人気の秘密は、何と言ってもそのシュールなCMとポスターにあります。
岡田准一さんは2013年から「ひらかたパーク」のイメージキャラクター”超ひらパー兄さん”と”園長”を務めており、主演映画とのコラボビジュアルが恒例となっています。これが毎回話題を呼んでいるのです。
例えば、岡田准一さん主演の映画「ヘルドッグス」とのコラボポスターでは、タイトルが「人間ドックス」に変更されています。映画のキャッチコピー「相性98%の狂犬コンビが組織をのし上がる」は、「肺活量80%以上で健康カンリも坂道で息上がる」とパロディ化されました。
映画ポスターでは岡田さんが睨みつけるような表情をしていますが、コラボビジュアルではサングラス姿で笑顔を見せています。このギャップが絶妙で、見る人を思わず笑顔にさせるのです。
ひらかたパークの担当者は、「今回は『人間ドックス』。健康意識が高い園長の一面をビジュアルにしました。というのも、ひらパーの園内は坂道が多くて、アトラクションからアトラクションへ園内を歩いて回るだけでけっこういい運動になります」とコメントしています。
「園長はそのことをよく知ってるので、やはり、健康に気を使い、定期的な人間ドックは欠かさず、肺活量をキープしてきます。そんな、園長としてのプロフェッショナルな姿勢をポスターを見た人に感じてもらいつつ、実際ひらパーに来た時に、『これが園長ですら息があがる坂道か』と逆に楽しんでいただければという思いでこのポスターを作りました」と、その意図を語っています。
このように、映画の世界観とひらかたパークの世界観を絶妙にミックスさせた、ユーモア溢れるビジュアルが、人々の心をつかんでいるのです。
地元愛あふれる演出
ひらパー兄さんの人気の秘密のもう一つは、地元愛あふれる演出にあります。
岡田准一さんは大阪府枚方市出身で、子どもの頃からひらかたパークと共に育った「ひらパー産」です。この地元出身者ならではの愛着が、超ひらパー兄さんとしての活動に深みを与えています。
例えば、岡田さんが主演した映画「散り椿」とひらかたパークのコラボレーション企画では、映画撮影に使用された刀や下駄、笠などの小道具や装飾、劇中衣装、映画のワンシーンが見られるパネルなどが展示されました。これは、地元の人々に映画の世界観を身近に感じてもらうとともに、ひらかたパークの魅力を再発見してもらう機会となりました。
また、岡田さんは地元の方言や文化をうまく取り入れた演出も行っています。「おま!」という決め台詞も、関西弁の「おまえ」から派生したものだと言われています。このように、地元の人々にとって親しみやすい要素を取り入れることで、ひらパー兄さんはより身近な存在として愛されているのです。
さらに、ひらかたパークでは岡田園長の銅像が建立されるなど、地元の人々との結びつきを強める取り組みも行われています。これらの地元愛あふれる演出が、ひらパー兄さんの人気を支える大きな要因となっているのです。
面白エピソード満載!ひらパー兄さんの名言集
「おま!」の由来
ひらパー兄さん、特に岡田准一さん演じる超ひらパー兄さんの代名詞とも言える「おま!」。この独特な決め台詞の由来には、面白いエピソードがあります。
「おま!」は、「~です。~でございます」という意味を持つ言葉です。これは、関西弁の「おまえ」から派生したものだと言われています。岡田さんが地元の方言をうまく取り入れ、さらにそれをコミカルに昇華させた結果生まれた言葉なのです。
この「おま!」を言いながら、親指を顔の横に向けたポーズを取るのが、超ひらパー兄さんの決めポーズです。このポーズは、まるで自分を指差しているようで、でもちょっと違う。その微妙なズレが、見ている人を思わず笑顔にさせるのです。
「おま!」は、ひらかたパークの園内アナウンスでも使用されるなど、今や園のシンボル的な言葉となっています。来園者の中には、岡田さんの「おま!」を真似して写真を撮る人も多いそうです。
園長就任と100万人突破の秘話
岡田准一さんが超ひらパー兄さんとして園長に就任した際のエピソードも、とても面白いものです。
2014年、ひらかたパークは年間来場者数100万人という大きな目標を掲げました。そこで、岡田さんは園長として就任することになったのです。ただし、この就任には厳しい条件が付けられました。年間入場者数が100万人に達しなければ、超ひらパー兄さんも園長も解任されるというのです。
この条件を聞いた岡田さんは、「おま!チャレンジャーです!」と意気込みを語ったそうです。そして、園長就任後は精力的に活動を展開。CMやポスターはもちろん、園内イベントにも積極的に参加し、ひらかたパークの魅力を全力でアピールしました。
その甲斐あって、2014年4月~2015年3月の期間で、見事年間入場者数100万人を達成。園長としての地位を守り抜いたのです。この達成を祝して、園内では「100万人達成おめでとう園長!」という横断幕が掲げられ、岡田園長を中心に大きな祝賀ムードに包まれました。
達成後のインタビューで岡田さんは、「おま!感無量です!」と喜びを語ったそうです。この「おま!」を交えたコメントが、またしても話題を呼びました。
ひらパーグッズコレクション
前回の生成で途切れた箇所は、「ひらパーグッズコレクション」の「人気No.1「兄さんアイマスク」」のセクションの途中でした。そこから続きを書いていきます。
人気No.1「兄さんアイマスク」
特に面白いのは、このアイマスクを付けて園内を歩く来園者の姿。まるで園内が「ひらパー兄さん」だらけになったかのような光景が広がります。アイマスクの表面には、岡田准一さんの目がプリントされているため、着用すると誰もが一瞬で「ひらパー兄さん」に変身できるのです。
このアイマスクは、単なるグッズにとどまらず、ひらかたパークの体験をより楽しくする仕掛けとしても活用されています。例えば、2014年には「目隠しライド」という企画が実施されました。これは、「兄さんアイマスク」を着用して人気アトラクションに乗るという斬新な試みでした。
地上50メートルから急降下する絶叫マシン「ジャイアントドロップメテオ」や、全長700mを猛スピードで駆け抜ける「木製コースター エルフ」などに目隠しをして乗ることで、通常とは全く異なるスリルを味わえると大好評でした。目が見えない状態でアトラクションに乗ることで、予測不可能な動きに恐怖が倍増し、まったく新しい体験として楽しめたのです。
「兄さんアイマスク」は990円で販売されており、ひらかたパークを訪れた際の記念品としても人気です。アイマスクを購入した来園者からは、「家でも使えるし、旅行の時にも重宝します」「友達とのパーティーで盛り上がりました」といった声が聞かれます。
また、このアイマスクは園内のイベントでも活躍しています。例えば、「ワイが枚方生まれの超ひらパー兄さんでおま!」と、みんなでお決まりポーズをとって写真撮影をするイベントが開催されることもあります。大勢の来園者が一斉に「兄さんアイマスク」を着用して決めポーズをとる様子は、SNSでも話題を呼んでいます。
新作「岡田園長アクリルスタンド」
2024年11月30日、ひらかたパークに新たなグッズが登場しました。それが「岡田園長アクリルスタンド」です。価格は1,980円で、園内の「ノームショップ」で販売されています。
このアクリルスタンドは、岡田准一さんが演じる超ひらパー兄さんの新たな一面を見せてくれる商品です。アクリル板を持ち、大きく口を開けながら片足を上げるという、お茶目なポージングが特徴的です。思わず笑みがこぼれるような、ユーモア溢れるデザインになっています。
発売初日には多くのファンが押し寄せ、開園時間が早まるほどの人気ぶりでした。レジには長蛇の列ができ、1日で約900個を売り上げるという驚異的な反響がありました。
岡田准一さん自身も、自身のSNSで「黙ってた事があります、実は僕は三つ子です。末っ子がこちらアクリルになったリル おでかけの際は連れてって欲しいリル」とユーモアたっぷりにアピールしていました。この投稿も、ファンの間で大きな話題となりました。
アクリルスタンドの購入者からは、「想像以上でめっちゃ笑っちゃった」「さすがです」といった声が上がっています。ひらかたパークのグッズは、オンライン販売を行っていないため、このアクリルスタンドを目当てに来園する人も多く、他の園長グッズと合わせて購入する姿が多く見られました。
ひらかたパークの担当者は、「いろんなことを受け入れてくださって、お客さまがとても寛大だなと」と笑顔でコメントしています。ひらパーならではの「おもしろさ」を求めて来園する人が多いことがうかがえます。
ひらパー兄さんの意外な一面
映画とのコラボポスター
ひらパー兄さんこと岡田准一さんの魅力は、遊園地の宣伝だけにとどまりません。彼の本業である俳優としての活動と、ひらかたパークの宣伝をユニークな形で融合させているのです。
その代表例が、岡田准一さんが主演を務める映画とのコラボレーションポスターです。これらのポスターは、映画の世界観とひらかたパークの世界観を絶妙にミックスさせた、ユーモア溢れるビジュアルで人々の心をつかんでいます。
例えば、岡田准一さん主演の映画「ヘルドッグス」とのコラボポスターでは、タイトルが「人間ドックス」に変更されました。映画のキャッチコピー「相性98%の狂犬コンビが組織をのし上がる」は、「肺活量80%以上で健康カンリも坂道で息上がる」とパロディ化されています。
映画ポスターでは岡田さんが睨みつけるような表情をしていますが、コラボビジュアルではサングラス姿で笑顔を見せています。このギャップが絶妙で、見る人を思わず笑顔にさせるのです。
ひらかたパークの担当者は、「今回は『人間ドックス』。健康意識が高い園長の一面をビジュアルにしました。というのも、ひらパーの園内は坂道が多くて、アトラクションからアトラクションへ園内を歩いて回るだけでけっこういい運動になります」とコメントしています。
さらに、「園長はそのことをよく知ってるので、やはり、健康に気を使い、定期的な人間ドックは欠かさず、肺活量をキープしてきます。そんな、園長としてのプロフェッショナルな姿勢をポスターを見た人に感じてもらいつつ、実際ひらパーに来た時に、『これが園長ですら息があがる坂道か』と逆に楽しんでいただければという思いでこのポスターを作りました」と、その意図を語っています。
プールでの奇想天外な演出
ひらパー兄さんの意外な一面は、プールでの演出にも見られます。夏季限定で開催されるプールイベントでは、岡田准一さんが扮する超ひらパー兄さんが、思わず二度見してしまうような奇抜な姿で登場することがあります。
例えば、全身タイツに水着を着用した姿で滑り台から滑り降りる様子や、巨大な浮き輪を背負ってプールサイドを歩く姿など、常識にとらわれない演出で来園者を驚かせ、笑わせています。
これらの演出は、SNSで拡散されることも多く、「ひらパーに行けば何か面白いことが見られる」という期待感を高めることに成功しています。岡田准一さんのコメディセンスと、ひらかたパークのクリエイティブチームの奇抜なアイデアが見事にマッチした結果と言えるでしょう。
まとめ
ひらパー兄さんは、単なる遊園地のキャラクターを超えた存在となっています。岡田准一さんの魅力と、ひらかたパークのクリエイティブな発想が融合し、多くの人々を楽しませ続けています。独特のユーモアセンスと地元愛に溢れた演出は、関西のみならず全国的な注目を集めています。これからも、ひらパー兄さんの新たな挑戦に期待が高まります。