人気YouTubeチャンネル「もちまる日記」が活動休止を発表しました。その理由は、愛猫もちまるの腎臓病の悪化。猫を飼っている人にとって、腎臓病は決して他人事ではありません。この記事では、もちまるの現状や治療法、猫の腎臓病について詳しく解説し、予防策や最新の研究情報もお伝えします。
もちまる日記が活動休止を発表
突然の発表に驚いたファンたち
2025年2月24日、もちまる日記の飼い主である「下僕」さんが、チャンネルの一時休止を発表しました。これまで5年間、毎日欠かさず投稿されてきた動画が突然途絶えたことで、多くのファンが驚きと心配の声を寄せました。当初は「多忙による休養」と説明されていましたが、その裏には深刻な理由が隠されていたのです。
明かされた本当の理由
3月1日に公開された動画で、もちまるが慢性腎臓病を患っていることが公表されました。年明けの健康診断で腎臓病が悪化していることが判明し、治療に専念するため活動を一時中断していたとのことです。現在は軽度から中度の段階で、体調は比較的安定しているものの、一生付き合う必要がある病気だといいます。
猫に多い腎臓病とは?
慢性腎臓病と急性腎障害
猫に多い腎臓病には、大きく分けて「急性腎障害」と「慢性腎臓病」があります。急性腎障害は短期間で症状が進行するもので、結石や毒物摂取などが原因となります。一方で慢性腎臓病は長期間にわたり徐々に進行し、一度発症すると完治は難しいとされています。
初期症状と見逃しやすいサイン
慢性腎臓病は初期段階では症状がほとんど現れないため、飼い主が気づきにくい病気です。しかし、水を大量に飲むようになったり、おしっこの量が増えたりする場合は注意が必要です。また、体重減少や食欲不振、嘔吐なども進行した段階で見られる典型的な症状です。
死亡リスクもある深刻な病気
慢性腎臓病が進行すると尿毒症や脱水、高血圧などの合併症を引き起こし、最悪の場合命を落とすこともあります。特に高齢猫では発症率が高く、「猫の宿命」とも呼ばれるほど一般的な疾患です。
もちまるの現在の状態と治療法
現在のもちまるの様子
もちまるは現在5歳。若い頃から腎臓の数値に問題がありましたが、最近になって数値が急激に悪化しました。ただし幸いにも軽度から中度という段階で、元気に遊ぶ姿も見られるとのことです。飼い主である下僕さんは大学病院を訪れたり治療法を調べたりと奔走しており、その結果として治療方針も固まりつつあります。
治療方法
もちまるには現在、食事療法と水分補給を中心とした治療が行われています。腎臓への負担を軽減するため低リン・低ナトリウムの療法食を与え、水分摂取量を増やす工夫もされています。また定期的な血液検査や尿検査で状態をモニタリングしながら治療方針を調整しています。
猫の腎臓病を予防するには?
健康診断で早期発見
慢性腎臓病は早期発見・早期治療が鍵となります。特に7歳以上の高齢猫では半年ごとの健康診断を受けることがおすすめです。血液検査や尿検査で異常値が出た場合にはすぐに対処することで進行を遅らせることができます。
食事管理と水分補給
普段から塩分控えめでバランスの良い食事を与えることも重要です。また、新鮮な水をいつでも飲める環境を整え、水分不足による脱水を防ぎましょう。最近では猫用ウォーターファウンテンなど便利なアイテムも販売されています。
ストレス管理
ストレスも健康状態に影響するため、猫がリラックスできる環境作りも大切です。十分な遊び時間や静かな休息場所を確保することでストレス軽減につながります。
最新研究:AIMタンパク質による新薬開発
近年注目されているAIMタンパク質は、猫特有の腎臓病リスクに関与していることが判明しています。このタンパク質を活性化させることで腎機能を改善できる可能性があります。現在、日本国内でもAIMを活用した新薬開発が進んでおり、2026年以降には実用化される見込みです。この新薬によって猫たちの寿命延長も期待されています。
まとめ
もちまる日記の活動休止理由となった慢性腎臓病は、多くの猫に共通する課題です。しかし早期発見と適切なケアによって進行を遅らせることは可能です。愛猫家としてできる限りの対策を講じ、大切な家族である猫たちとの時間を少しでも長く楽しめるよう努めたいものですね。